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看護師が営業に転職するなら知っておきたい!環境・仕事内容・スキルを解説

「看護師以外の仕事をしてみたい」「一般企業で働きたい」という方には、営業職がおすすめです。看護師のコミュニケーション能力の高さを評価してくれる会社が多く、高年収も目指せます。
特に転職しやすいのは、医療業界の営業職です。看護師経験で培った医療知識や医療現場での経験が直接活かせるため、転職市場で高く評価されます。

この記事では、看護師から営業職への転職を考えている人向けに、働き環境や仕事内容、求められるスキルなどを解説します。

看護師から営業職に転職!働く環境はどうなるのか解説

看護師から営業職に転職!働く環境はどうなるのか解説
看護師から営業職に転職した場合、年収や働き方、キャリアパスはどのようになるのでしょうか?詳しく解説します。


営業職の年収


営業職の年収は、勤務先や本人の経歴、年齢、営業成績によって異なりますが、480万~560万円が相場といわれています。大手企業やインセンティブの割合が大きい企業などでは、年収1,000万円以上のケースも少なくありません。

医療業界の営業職の代表的なものとしては、MRや医療機器営業があります。厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、MRの平均年収は578.3万円であり医療機器メーカーの営業の年収は、500万~550万円くらいといわれています。

「job tag」のデータでは、看護師の平均年収は508.1万円なので、営業職への転職によって年収がアップする可能性があります。


働き方や労働時間


営業職は、基本的に日勤、休日はカレンダー通りというケースが多い傾向にあります。ただし、医師からの呼び出しやトラブル対応で時間外対応や休日出勤が必要なケースも少なくありません。

勤務先や取り扱う商材によって異なるので、転職活動時に休日数や残業時間などをしっかり確認しましょう。

これまで、不規則なシフトで働いていたりオンコール対応していたりした看護師であれば、営業職に転職することで、ワークライフバランスが整う可能性が高いです。


キャリアパス


営業職のキャリアパスは、大きく3つにわかれます。

・自社内で管理職になる
現場の営業職からマネージャー、営業課長、営業部長、役員などといったようにステップアップしていきます。営業成績だけではなく、メンバーを率いて数字を出すマネジメント能力を磨くことができます。

・社内の他部門への異動
企画・商品開発部門で新しい商品やサービスを考える。人事や広報といった管理部門で活躍することも可能です。顧客のニーズをヒアリングした経験や、コミュニケーション能力などは、営業職以外でも役立ちます。

・他社で営業職として働く
営業職の経験を活かし、同じ業界内のより条件の良い企業や他の商材を取り扱う企業に転職する、他の業界に転職するといった選択肢も可能です。

営業職はどんな仕事をするの?医療業界の営業職について解説

営業職はどんな仕事をするの?医療業界の営業職について解説
営業職とは、顧客に自社製品やサービスを提案し、契約を結ぶ仕事です。顧客の選定などのリサーチや営業戦略の立案、顧客のニーズのヒアリング、契約書の締結、納品、請求、アフターフォローが主な業務内容です。

医療業界の営業職である、MR・医療機器営業の仕事内容について詳しく解説します。


MR


MRは、医師などの医療従事者に、有用性・安全性・副作用情報など医薬品に関する情報を正しく提供し、担当する医薬品の導入につなげる仕事です。医療現場の声を開発担当者に伝える、副作用などのトラブルが発生した場合に厚生労働省に報告するといった業務もあります。一般的な営業職とは異なり、価格交渉や納品などは行いません。

医薬品を通して多くの人の生命や健康を守れるやりがいの大きい仕事であり、収入も高い傾向にあります。

しかし、多忙な医師のスケジュールに合わせて営業活動をしなければならない、常に最先端の知識をキャッチアップする必要がある、勤務先によっては全国転勤があるといったデメリットもあります。


医療機器営業


病院をはじめとする医療機関を訪問し、医師などの医療従事者に対し製品を提案して、契約につなげる仕事です。MRIやCTといった大型の検査機器やカテーテル、注射器など商材はさまざまです。機械の操作方法の説明やアフターフォローなども行います

取り扱う商材によって、営業スタイルや働き方などが異なります。例えば、手術に使用する医療機器を担当している場合は、手術に立ち会う場合も少なくありません。

医療従事者との距離が近く医療に貢献している実感を持ちやすい反面、商材によってはトラブル対応などで休日出勤の必要があります。

その他にも、医療業界に特化した人材営業など、医療業界ではさまざまな営業職が活躍しています。また、自社の医療機器のプロモーション活動をして営業担当をサポートする「クリニカルスペシャリスト」など、営業要素を含む職種もあるので、自分に合った仕事を見極めましょう。

営業職ってどんなスキルが必要なの?看護師は高評価って本当?

営業職ってどんなスキルが必要なの?看護師は高評価って本当?
営業職に転職するにあたって「スキルに自信がない」という人も多いのではないでしょうか。実は、看護師は営業職に必要なスキルをすでに身につけている場合が少なくありません。

営業職に求められる主なスキルを紹介します。


コミュニケーション能力


顧客からヒアリングしてニーズを把握する、信頼関係を構築するなど、営業活動ではあらゆる場面でコミュニケーションが必要です。相手の話をしっかり聞いて、わかりやすく提案しないと契約を取るのは難しいでしょう。

看護師は、患者や医師をはじめとする医療従事者、他の看護師などとやり取りする機会が多い仕事なので、コミュニケーション能力が高い場合が多く、営業職向きといえます。


課題発見能力


顧客とのやり取りを通して、顧客自身も気がついていない潜在的なニーズや課題を見つけることで、より的確な提案ができ、契約につながります。

顧客自身も自覚していないニーズや課題を見つけるには、質問の仕方を工夫したり、ヒアリング内容を深掘りして分析したりする必要があります。

看護師は患者との関わりのなかで、患者さんの悩みや希望を把握し、看護に反映させる機会がたくさんあります。そのため、高い課題発見能力を持っている看護師は少なくありません。


タイムマネジメント能力


営業職は1日何件も顧客を訪問するケースが少なくありません。多くの訪問をこなしながら、書類作成や商品知識のインプットをする必要があり、何となく仕事をしていると時間が足りなくなってしまいます。

業務をリストアップする・各業務にかかる時間を確認する・優先順位をつけるなど、タイムマネジメントをすることで、スムーズに業務を進められます。

看護師は多忙な職種なので、現場での業務を通してタイムマネジメント能力が磨かれており、営業職にも対応しやすいでしょう。

その他に求められるスキルとしては、自動車で訪問するために必要な普通自動車免許、外資系企業では必須とされる英語力などがあります。志望する職種、企業によって必要なスキルが異なるので、求人情報を確認するのをおすすめします。

まとめ

まとめ
営業職は、看護師のキャリアチェンジにおすすめの職種です。医療業界の営業職には、MRや医療機器営業などがあります。

営業職への転職は、給料が上がる可能性がある、ワークライフバランスが向上するなど、多くのメリットがあります。

営業職として活躍するには、コミュニケーション能力・課題発見能力・タイムマネジメント能力が重要です。看護師は業務を通してこれらのスキルを身につけているため、営業職として活躍しやすいでしょう。

看護師経験が活かせる営業職を探すなら、医療業界に特化した転職サイトがおすすめです。一般的な転職サイトよりも、看護師経験のある人材を求める案件が多く、スムーズに転職活動できます。