1. 医療転職.comトップ
  2. 記事一覧
  3. メドテックとヘルステックの違いって?それぞれの事例と合わせて紹介

メドテックとヘルステックの違いって?それぞれの事例と合わせて紹介

テクノロジーの進歩に伴い、医療業界でもさまざまな領域でデジタル化やIT化が進んでいます。なかでも、「メドテック」と「ヘルステック」は、高齢化や医療従事者の人材不足といった医療業界のさまざまな課題を解決する技術として大きな注目を浴びています。

どちらも医療業界について理解するうえで重要なトピックスですが、「聞いたことはあるけど何かはよくわからない」「区別がつかない」という人も多いのではないでしょうか。

この記事では、メドテックとヘルステックそれぞれの概要や違い、代表的な事例について解説します。

メドテックとヘルステックってどんなもの?何が違うの?

メドテックとヘルステックってどんなもの?何が違うの?
ここでは、メドテックとヘルステックの違いについて解説します。

(1)メドテックとはどのようなものか
「メドテック(MedTech)」は、「医療(Medical)」と「テクノロジー(Technology)」2つの英単語を組み合わせた造語です。

AI・5G・ビッグデータ解析など最先端のテクノロジーを医療に活用することで、業務効率化や新しい治療法の開発などのイノベーションを生む取り組みを指します。

高齢化による医療を必要とする人の増加・医療従事者の不足・医療費の増大などを背景に、ニーズが高まっている分野です。

メドテックの活用により、これらの課題を解消し、さらに充実したサービスを患者に提供できるようになると期待されています。

医療機器メーカーや製薬会社をはじめとする医療関連企業はもちろん、IT・電機・通信大手などさまざまな業界の企業が積極的に参入。成長産業として注目されています。


(2)メドテックとヘルステックの違いとは
メドテックとよく似た言葉に「ヘルステック(Healthtech)」があります。「ヘルスケア(Healthcare)」と「テクノロジー(Technology)」からできている造語です。

AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、ウェアラブルデバイス、クラウドといったデジタル技術を活用し、健康維持や病気を予防する取り組みを指します。代表例として、健康管理アプリ・ダイエットアプリなどがあげられます。

厚生労働省によると、日本国内の死因の約6割は、がん・脳血管疾患・心疾患・糖尿病などの「生活習慣病」です。生活習慣病は、食事や喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣と病気の発症または進行が深くかかわっている疾患のことです。生活習慣病は長期化するケースが多く、医療費が増大する一因になっています。

世の中の健康意識の高まりにより、生活習慣病などの病気を予防するため健康管理に取り組む人が増えつつあり、ヘルステックが大きな注目を集めるようになりました。

メドテックとヘルステックはどちらも人々の健康をサポートする技術なので、混同しやすいですが、「治療」と「予防」どちらの目的で利用するかによって区別できます。

メドテックは主に病気が発症してから治療目的で使用する技術ですが、ヘルステックは病気を発症する前に予防・健康維持を目的として使用する技術です。

ヘルステックで病気のリスクを減らし、病気になってしまった場合はメドテックで的確かつ効率的に治療することで、医療従事者の負担や医療費をおさえつつ、多くの人が健康に暮らせる社会が実現できるでしょう。

メドテックにはどんなものがあるの?代表的な事例を紹介

メドテックにはどんなものがあるの?代表的な事例を紹介
メドテックの代表的な事例を紹介します。

(1)リングエコー:株式会社Lily MedTech
L ily MedTechは東京大学発のベンチャー企業で、乳房用超音波画像診断装置の開発を目的に活動しています。「リングエコー」は、穴が開いたベッド型の機器で乳房を圧迫せずに撮影できるため、乳房を圧迫してX線で撮影する「マンモグラフィ」と比べ痛みが少ないのが特徴です。さらに、検査中は乳房が隠れるため、恥ずかしさを軽減できます。

乳がんの治療で一番大切なのは早期発見・早期治療ですが、痛みや心理的抵抗により、検査を敬遠する女性も少なくありません。女性に優しいリングエコーであれば、検査へのハードルが下がり、乳がんの早期発見につながるでしょう。

(2)メディセーフデータシェア:テルモ株式会社
「メディ セーフデータシェア」は、2021年10月にテルモが医療機関や糖尿病患者向けにリリースした、血糖値などの情報管理用のクラウド型データマネジメントシステムです。

糖尿病は代表的な生活習慣病であり、毎日の血糖値を正しく管理し医師から適切な指導を受けることが、病状をコントロールするうえで重要です。

メディセーフデータシェアは、測定した血糖値のデータを場所や時間を選ばず管理・閲覧でき、クラウドを介して担当医・家族・他の医療機関と共有可能です。

(3)HAL®:CYBERDYNE株式会社
「HAL®」 は、筑波大学発のベンチャー企業であるCYBERDYNEが開発した、世界初の装着型サイボーグです。利用者の皮膚にはったセンサーによって、人間が身体を動かそうとしたときに出る「生体電位信号」をコンピューターが検出・解析することで、意思に従って動きます。

身体麻痺がある車いすユーザーや要介護の高齢者などが、HAL®の装着により、身体機能を改善・補助・拡張・再生できる画期的な技術です。リハビリや介護関係の現場から、大きな注目を集めています。

ヘルステックにはどんなものがあるの?代表的な事例を紹介

ヘルステックにはどんなものがあるの?代表的な事例を紹介
ヘルステックの代表的な事例について紹介します。

(1)CLIPLA:株式会社クリプラ
「CLIPLA」はクリニック向けのクラウド型電子カルテです。直感的なユーザーインタフェースが特徴で、初めて電子カルテを使う人でも簡単に操作できます。さらに、コストが低いのもメリットです。

複数の端末から同じ患者情報にアクセスできるため、リアルタイムで情報の共有・確認が可能となります。また、クリニックの外からアクセスし、患者の写真などの情報をアップロードできるため、訪問診療時に便利です。

(2)CLINICS:株式会社メドレー
クラウド診療支援システム「CLINICS」は、オンライン診療に必要な機能を全てサポートするクラウド型診療支援システムです。オンライン診療予約・オンライン診療・電子カルテの記載・決済・処方箋の配送まで、システム内で完結できます。

オンライン診療は、患者が医療にアクセスしやすくなる、コロナ禍でもマスクが不要で表情を見ながら診察できるなど多くのメリットがある診察方法です。

「CLINICS」は全国で約2,000件の医療機関で導入しており、オンライン診療の普及を後押しするプロダクトとして注目されています。

(3)LEBER:株式会社リーバー
「LEBER」は、24時間365日、スマートフォンから医師に医療相談ができるアプリです。日本最大級の医師ネットワークに基づき、受診する診療科選びや市販薬など、症状に合わせた適切なアドバイスを提供しています。

検温情報なども登録できるため、企業・学校向けの従業員・生徒の健康管理アプリとしても注目されています。

まとめ

まとめ
メドテックとヘルステックは、どちらもテクノロジーを活用し高齢化・人材不足などの医療課題を解決する技術です。大きな違いは、メドテックは発症した後に治療するためのものなのに対し、ヘルステックは予防・健康維持のためのものである点です。

メドテックの代表的なものは検査機器・治療用アプリなどが、ヘルステックの代表的なものとしては電子カルテやオンライン診療システムなどがあげられます。

メドテックやヘルステックは今後の医療にとって欠かせない技術です。将来性のある企業を見極めるために「メドテックやヘルステック関連の取り組みをしているか」をチェックするのもよいでしょう。

メドテックやヘルステックに強い転職先を見つけるには、医療業界に特化した転職サイトがおすすめです。医療業界とつながりが深いため、一般的な転職サイトにはない優良求人が多数あります。
X

この記事が気に入った場合は
Xへポストをお願いします