クリニックへの転職って実際どうなの?メリットなどをご紹介

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クリニックへの転職って実際どうなの?メリットなどをご紹介

医師の9割以上が臨床医として医療機関で働いています。医療機関を大きくわけると病院とクリニックの2種類があります。臨床医として転職する場合は、病院とクリニックどちらを選択するかで、働き方や待遇などが大きく左右されます。

この記事では、クリニックへの転職について解説します。メリット・デメリットなどをしっかり知って、より良いキャリアを選択しましょう。

クリニックの求人動向は?採用に積極的って本当?

クリニックの求人動向は?採用に積極的って本当?
入院ベッドが19床以下の医療機関は診療所に分類され、クリニックと呼ばれます。

医師は医学部の卒業後に、厚生労働省が指定した病院での2年間以上の初期研修を受けなければいけません。また専門医資格を取得するためには、基本的には大規模な医療機関でのトレーニングが必要となります。

初期研修が終わった後も、多くの医師は大学病院や地域の基幹病院などでキャリアを重ねていきます。

勤務医の多くは病院勤務で、クリニックで働いている医師は開業医であるというイメージが強いかもしれません。しかし、近年はクリニックで活躍する勤務医のニーズが伸びています。

その背景には、クリニックの人手不足の深刻化があります。開業医の高齢化に伴い、後継者候補や診察を任せられる人材を募集するクリニックが増加しています。また、特定の分野に特化したクリニックの増加に伴い、専門性の高い勤務医が必要とされているのです。

求人数が増加しているため、転職を考えている医師にとっては、より高条件の職場を見つけるチャンスだと言えるでしょう。

クリニックと病院は何が違うの?勤務スタイルや給料について解説

クリニックと病院は何が違うの?勤務スタイルや給料について解説
医師がクリニックで勤務する場合、どういった点で病院勤務との違いがあるのでしょうか。勤務スタイルと給料について解説します。

(1)勤務スタイル
・病院勤務
病院勤務の特徴として、ハードワークである点があげられます。病院で働く医師は、入院患者を担当し、外来診療や日当直、オンコールなどにも対応します。さらに診療以外にも、感染症などの委員会活動をする医師がほとんどです。大学病院に勤務する場合は、研究なども行います。

そのため、長時間労働を余儀なくされている医師が多く、ライフワークバランスがとれているとは言い難い状況です。

しかし、毎日多くの症例に触れる機会があり、最先端の治療法や珍しい症例の患者の治療に携わることが可能です。医療を極めたい、スキルを高めたいという医師には、やりがいのある環境と言えるでしょう。

・クリニック勤務
クリニックの場合は、入院患者を受け入れているかどうかで働き方が異なります。入院を受け入れていない場合は、外来診療や日帰り手術などが主な業務です。当直やオンコールがないため、余裕のある働き方が可能です。
入院患者を受け入れている場合は、当直やオンコールを担当する場合もあります。
しかし、重症患者はより高度な治療ができる病院で治療を受けるケースが多いので、クリニックの患者の多くは状態が安定しています。産科クリニックなど一部のクリニックを除いては、長時間にわたる対応が必要なケースは少なく、プライベートの時間を確保しやすいです。

さらに、クリニックは時間的にゆとりがあるため、一人ひとりの患者とじっくり向き合える傾向があります。

(2)給与
勤務医の賞与を含む平均年収は、約1,500万円と言われています。しかし、診療科目や勤務地、国公立の病院か民間の病院かなどによって、年収の金額は大きく異なります。

病院で勤務する医師の給料は、1,200万円~1,500万円が一般的です。都市部よりも医師の数が不足している僻地で働く医師の方が年収が高く、自由診療が多い、または緊急治療が必要な診療科目ほど年収が高い傾向にあります。

クリニックの年収も、診療科目や勤務地、入院の有無、オンコール対応の有無などによって、差が生じています。

時間外勤務・オンコール・当直がない場合でも、美容外科やレーシック手術を実施する眼科など自由診療の治療を多く行うクリニックであれば、年収3,000万円以上を得られる場合もあります。しかし、同等の条件でも年収1,000万円を下回るクリニックも少なくありません。

また、特定の分野に特化したクリニックの増加により、その分野のエキスパートを高い年収でヘッドハンティングするケースも増えています。

クリニックによっては病院に勤務する医師よりも年収が低いケースもありますが、労働時間を考えると恵まれているとも言えるでしょう。

医師がクリニックへ転職するメリット・デメリットを解説

医師がクリニックへ転職するメリット・デメリットを解説
クリニックへの転職で大切なのは、メリット・デメリットをしっかり把握することです。病院勤務とは異なる点が多いので、転職後に「イメージと違う……」と後悔しないように事前に確認しておきましょう。

(1)クリニックへ転職するメリット
・ゆとりを持って働ける
クリニックへ転職する最大のメリットは、ゆとりを持って働けることです。状態が落ち着いている患者が多く、オンコールや日当直がない場合もあり、ワークライフバランスがとりやすいでしょう。プライベートの時間を確保できるので、ストレスも溜まりにくい環境です。特に育児など家庭と両立したい医師にとっては、満足度が高いでしょう。

・患者との距離が近い
クリニックは病院と異なり、一人ひとりの患者とじっくり向き合う機会が多いです。長年かかりつけ医として通う患者も少なくありません。患者と密接な関係が築けるため、コミュニケーションをしっかり取りたい医師にとって、やりがいを感じやすい環境です。

・専門分野を極められる
ひとつの分野に特化したクリニックに勤務すれば、専門分野を極めて、その道のエキスパートとなれるでしょう。病院の場合、さまざまな症例の患者を診る必要があるので、専門性ではクリニックの医師に及ばないケースもあります。

・複雑な人間関係がない
病院は医師や看護師をはじめとする医療従事者が多く働いているため、人間関係が複雑になりがちです。病院によっては派閥が存在するケースもあります。

クリニックの場合は、病院と比べて職員の数が少ないため、人間関係の煩わしさを感じる機会が少ないでしょう。

・時給で考えると給与が高い
病院勤務とクリニック勤務で、大きな給与の差はありません。しかし、クリニック勤務では勤務時間が少ないケースが多いため、時給で考えると高給と言えるでしょう。

・開業する準備ができる
病院勤務の場合、開業医に必要な経営スキルや集患スキル、スタッフのマネジメントスキルが身につきにくい傾向にあります。クリニック勤務の場合は組織が小規模な分、クリニック全体を見渡せるため、開業医になるための学びをたくさん得られるでしょう。

(2)クリニックで働くデメリット
・携われる症例が少ない
クリニック勤務の場合、診療する人数が少なく、特に重症患者の治療に携わる機会は少ないでしょう。そのため、多くの症例に携わりたい医師や最先端の治療に挑戦したい医師にとっては、刺激が少ない環境だといえます。

・クリニックの方針や院長との相性に左右される
クリニックは病院と比較して、それぞれのカラーがはっきりしている傾向があります。また、小規模な組織なので、院長との距離が近いのが特徴です。そのため、クリニックの方針や院長との相性が合わないと働きにくく、仕事に影響する場合もあるでしょう。

まとめ

まとめ
勤務医の多くが病院での勤務ですが、近年はクリニックの求人が増加しています。クリニックでの勤務は、ワークライフバランスをとりやすい、患者との距離が近いなどメリットがたくさんあります。

ただし、携われる症例が少ない、クリニックの方針や院長との相性の影響が大きいといったデメリットもあります。

クリニックに転職する際は内情をリサーチすることが重要です。クリニックとのパイプが太い医療業界に特化した求人サイトや転職エージェントを活用し、情報収集しましょう。