臨床検査技師は病院以外でも働けるの?就職先の例や違いも紹介!
2023/06/30
2025/11/11
検査のスペシャリストである臨床検査技師は、病院で活躍する職種というイメージが一般的です。しかし、臨床検査技師の就職先は病院だけではありません。病院以外の就職先を視野に入れることで、キャリアの幅が大きく広がります。
この記事では、病院以外の就職先の特徴やメリット、デメリットについて解説します。キャリアパスに悩む臨床検査技師は、ぜひ参考にしてください。
この記事では、病院以外の就職先の特徴やメリット、デメリットについて解説します。キャリアパスに悩む臨床検査技師は、ぜひ参考にしてください。
臨床検査技師の多くは病院に勤務!人気の理由を紹介
臨床検査技師は、医師の指示のもと、「臨床検査」と呼ばれる検査を行うための国家資格です。臨床検査は、患者の病気や健康状態を確認するために重要な検査です。
臨床検査を大きくわけると、患者から採取した血液・尿・細胞などを検査する「検体検査」、医療機器で身体の外側や内側を直接検査する「生体検査」の2種類があります。
仕事内容から「臨床検査技師の就職先=病院」というイメージが強く、実際に約7割の臨床検査技師が病院に勤務しているといわれています。病院に来る患者は多様で、病気・ケガの状態もさまざまです。そのため、病院で働くことで、幅広い検査スキルを身につけられます。
また、臨床検査技師が働く病院は比較的規模が大きく、安定した待遇が得られるのも魅力です。求人が多いため、選択肢も豊富にあります。
しかし、近年は検査の多くを外部委託する病院が増え、臨床検査技師を募集する病院が少なくありません。
また、病院勤務には、オンコール対応や残業の頻度が多くライフワークバランスが取りにくい、病院の外の世界で仕事をする機会がないといったデメリットもあります。そのため「ハードワークを解消したい」「病院以外でスキルを活かしたい」といった理由から、病院以外への就職を希望する臨床検査技師も増えています。
病院以外の就職先の特徴やメリット・デメリットを知り、選択肢を増やしましょう。
臨床検査を大きくわけると、患者から採取した血液・尿・細胞などを検査する「検体検査」、医療機器で身体の外側や内側を直接検査する「生体検査」の2種類があります。
仕事内容から「臨床検査技師の就職先=病院」というイメージが強く、実際に約7割の臨床検査技師が病院に勤務しているといわれています。病院に来る患者は多様で、病気・ケガの状態もさまざまです。そのため、病院で働くことで、幅広い検査スキルを身につけられます。
また、臨床検査技師が働く病院は比較的規模が大きく、安定した待遇が得られるのも魅力です。求人が多いため、選択肢も豊富にあります。
しかし、近年は検査の多くを外部委託する病院が増え、臨床検査技師を募集する病院が少なくありません。
また、病院勤務には、オンコール対応や残業の頻度が多くライフワークバランスが取りにくい、病院の外の世界で仕事をする機会がないといったデメリットもあります。そのため「ハードワークを解消したい」「病院以外でスキルを活かしたい」といった理由から、病院以外への就職を希望する臨床検査技師も増えています。
病院以外の就職先の特徴やメリット・デメリットを知り、選択肢を増やしましょう。
臨床検査技師の病院以外の勤務先って?それぞれの特徴を紹介
臨床検査技師の病院以外の就職先としては、検査機関や医療関連の事業を行う企業などがあります。
主な就職先について、特徴やメリットを交えて解説します。
1.検査機関
検査機関とは、病院から委託を受けた検査や検査機関でしか対応できないような特殊な検査をする施設です。代表的な検査機関として、「臨床センター」と「血液センター」があります。
検査機関と病院の大きな違いは、検査機関では患者と接する機会がほぼないことです。
検査センターで働く臨床検査技師は、主に検体検査に携わるため、検体検査の専門スキルが向上します。また、特殊な検査に関するスキルを身につけられる職場も少なくありません。
病院である程度経験を積んだ臨床検査技師が、専門技術を習得するための転職先として適しています。
2.健診センター
健診センターは、特定の病気を診断するのではなく、健康状態のチェックなど健康管理を専門とした施設です。会社の健康診断は、基本的に健診センターが行っています。
健診センターでは、身長・体重・血圧などの基本的な数値の測定や、心電図検査・超音波検査をはじめとする生体検査を実施しています。生体検査だけではなく、異常が見つかった患者に医療機関で精密検査を受けるよう働きかけるのも、臨床検査技師の仕事のひとつです。
健康診断の件数が増える4月以外は比較的業務が落ち着いている、決まった業務が多いといった特徴があります。ワークライフバランスを大切にしたい人やルーティンワークが得意な人に向いている職場です。
3.保健所
保健所は、地域住民の保健・衛生・生活環境などに関連する専門サービスを提供する公的機関です。保健所の臨床検査技師は公務員として働いています。
保健所での仕事内容は、地域住民の検体検査や健康維持の啓発、事務処理、調査対象施設へのアドバイスなどです。
病院とは異なり、年齢を問わず幅広い地域住民と関わりを持つ点が特徴です。保健所の閉館時間が決まっているため、残業や休日出勤はほぼありません。地域の健康を守るというやりがいを感じながら働けるのも魅力です。
ただし、欠員があまり出ないため、募集がかかったらすぐに応募できるよう、こまめにチェックしましょう。
4.医療機器メーカー・製薬会社
製薬会社・医療機器メーカーなどの一般企業でも、多くの臨床検査技師が活躍しています。
主な仕事内容は、営業のサポート役として病院などの医療機関に訪問し、医薬品や医療機器の製品説明をすることです。病院とは異なり、臨床検査をしたり患者と接したりする機会は基本的にありません。
医療の知識に加え、ビジネスマナーやプレゼンテーション能力、さまざまなエリアに訪問するフットワークの軽さなどが求められます。
営業的な面がある職種なので、成果によっては高年収が狙える、夜勤などがなくワークライフバランスがとりやすいといったメリットがあります。
5.治験関連機関
治験関連機関は、新薬の開発に必要な治験を行うにあたって、さまざまな開発・サポートを実施する機関です。
治験関連機関にはいくつか種類がありますが、臨床検査技師は主にCRO(医薬品開発業務受託機関)やSMO(治験施設支援機関)に就職します。
主な仕事内容は、臨床試験の進行サポートや治験対象者を含む関係者の調整です。検査業務には基本的に携わりません。新薬開発を支援することで、多くの人の健康を守れるやりがいのある仕事です。
また、カレンダー通りの勤務形態なのでワークライフバランスも取りやすいでしょう。
しかし、調整役として働くため、高いコミュニケーション能力が必要です。
主な就職先について、特徴やメリットを交えて解説します。
1.検査機関
検査機関とは、病院から委託を受けた検査や検査機関でしか対応できないような特殊な検査をする施設です。代表的な検査機関として、「臨床センター」と「血液センター」があります。
検査機関と病院の大きな違いは、検査機関では患者と接する機会がほぼないことです。
検査センターで働く臨床検査技師は、主に検体検査に携わるため、検体検査の専門スキルが向上します。また、特殊な検査に関するスキルを身につけられる職場も少なくありません。
病院である程度経験を積んだ臨床検査技師が、専門技術を習得するための転職先として適しています。
2.健診センター
健診センターは、特定の病気を診断するのではなく、健康状態のチェックなど健康管理を専門とした施設です。会社の健康診断は、基本的に健診センターが行っています。
健診センターでは、身長・体重・血圧などの基本的な数値の測定や、心電図検査・超音波検査をはじめとする生体検査を実施しています。生体検査だけではなく、異常が見つかった患者に医療機関で精密検査を受けるよう働きかけるのも、臨床検査技師の仕事のひとつです。
健康診断の件数が増える4月以外は比較的業務が落ち着いている、決まった業務が多いといった特徴があります。ワークライフバランスを大切にしたい人やルーティンワークが得意な人に向いている職場です。
3.保健所
保健所は、地域住民の保健・衛生・生活環境などに関連する専門サービスを提供する公的機関です。保健所の臨床検査技師は公務員として働いています。
保健所での仕事内容は、地域住民の検体検査や健康維持の啓発、事務処理、調査対象施設へのアドバイスなどです。
病院とは異なり、年齢を問わず幅広い地域住民と関わりを持つ点が特徴です。保健所の閉館時間が決まっているため、残業や休日出勤はほぼありません。地域の健康を守るというやりがいを感じながら働けるのも魅力です。
ただし、欠員があまり出ないため、募集がかかったらすぐに応募できるよう、こまめにチェックしましょう。
4.医療機器メーカー・製薬会社
製薬会社・医療機器メーカーなどの一般企業でも、多くの臨床検査技師が活躍しています。
主な仕事内容は、営業のサポート役として病院などの医療機関に訪問し、医薬品や医療機器の製品説明をすることです。病院とは異なり、臨床検査をしたり患者と接したりする機会は基本的にありません。
医療の知識に加え、ビジネスマナーやプレゼンテーション能力、さまざまなエリアに訪問するフットワークの軽さなどが求められます。
営業的な面がある職種なので、成果によっては高年収が狙える、夜勤などがなくワークライフバランスがとりやすいといったメリットがあります。
5.治験関連機関
治験関連機関は、新薬の開発に必要な治験を行うにあたって、さまざまな開発・サポートを実施する機関です。
治験関連機関にはいくつか種類がありますが、臨床検査技師は主にCRO(医薬品開発業務受託機関)やSMO(治験施設支援機関)に就職します。
主な仕事内容は、臨床試験の進行サポートや治験対象者を含む関係者の調整です。検査業務には基本的に携わりません。新薬開発を支援することで、多くの人の健康を守れるやりがいのある仕事です。
また、カレンダー通りの勤務形態なのでワークライフバランスも取りやすいでしょう。
しかし、調整役として働くため、高いコミュニケーション能力が必要です。
臨床検査技師が病院以外で働くデメリットって?代表的な3つを紹介
病院以外の勤務先には、ワークライフバランスが取りやすい、給与が上がるといったメリットがあります。しかし、病院勤務にはないデメリットも存在するので注意が必要です。
1.スキルを磨きにくい
病院以外の就職先は、それまで磨いたスキルや知見を活かせるものの、多くの職場では検査スキルを磨くのは難しいでしょう。
いったん病院を離れると、再び病院に転職するのは技術的な問題でハードルが高いかもしれません。検査技術を磨きたい場合は、病院で働く方がよいでしょう。
2.検査業務がほとんどない就職先もある
検査センターや健診センター、保健所では検査業務がありますが、他の就職先の場合、検査業務はほぼありません。
検査業務そのものが好き、患者とのコミュニケーションにやりがいを感じるといった人だと、転職後に物足りなさを感じる可能性があります。
3.社会人経験が必要である
病院以外の就職先の多くは、病院である程度、臨床検査技師としての経験を積んだ人材を求めています。
病院以外の就職先を検討している場合、社会人経験が必要かどうかリサーチし、必要であれば病院などで社会人経験を積んでからチャレンジしましょう。
1.スキルを磨きにくい
病院以外の就職先は、それまで磨いたスキルや知見を活かせるものの、多くの職場では検査スキルを磨くのは難しいでしょう。
いったん病院を離れると、再び病院に転職するのは技術的な問題でハードルが高いかもしれません。検査技術を磨きたい場合は、病院で働く方がよいでしょう。
2.検査業務がほとんどない就職先もある
検査センターや健診センター、保健所では検査業務がありますが、他の就職先の場合、検査業務はほぼありません。
検査業務そのものが好き、患者とのコミュニケーションにやりがいを感じるといった人だと、転職後に物足りなさを感じる可能性があります。
3.社会人経験が必要である
病院以外の就職先の多くは、病院である程度、臨床検査技師としての経験を積んだ人材を求めています。
病院以外の就職先を検討している場合、社会人経験が必要かどうかリサーチし、必要であれば病院などで社会人経験を積んでからチャレンジしましょう。
まとめ
臨床検査技師の就職先としては、病院が一般的で、臨床検査技師の約7割が病院勤務だといわれています。
しかし、ワークライフバランスの取りやすさや高年収などを求め、病院以外に勤務する臨床検査技師も少なくありません。
病院以外の就職先としては、検査機関・健診センター・保健所・医療機器メーカーや製薬会社・治験関連機関などがあります。
ただし、病院以外への就職には、スキルを磨きにくい・検査業務にほぼ携わらない可能性がある・社会人経験が必要であるなど、デメリットもあるので要注意です。
病院以外の就職先を探すなら、医療業界専門の転職サイトがおすすめです。一般的な転職サイトよりも医療業界とつながりが深いため、臨床検査技師に関する求人が豊富にあります。
しかし、ワークライフバランスの取りやすさや高年収などを求め、病院以外に勤務する臨床検査技師も少なくありません。
病院以外の就職先としては、検査機関・健診センター・保健所・医療機器メーカーや製薬会社・治験関連機関などがあります。
ただし、病院以外への就職には、スキルを磨きにくい・検査業務にほぼ携わらない可能性がある・社会人経験が必要であるなど、デメリットもあるので要注意です。
病院以外の就職先を探すなら、医療業界専門の転職サイトがおすすめです。一般的な転職サイトよりも医療業界とつながりが深いため、臨床検査技師に関する求人が豊富にあります。

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