日本の医療機器メーカー最新ランキング|年収・将来性も徹底解説
2022/10/05
2026/04/03
日本の医療機器業界は、高齢化の進展や慢性疾患の増加、低侵襲治療ニーズの拡大、医療DXの推進を背景に、引き続き注目度の高い分野です。転職を考えるうえでは、企業の売上規模や強みのある領域、年収水準、今後の成長テーマまで把握しておくことが重要です。
本記事では、2025年3月期を中心とした最新開示資料をもとに、国内主要医療機器メーカーの動向を整理します。あわせて、平均年収の見方や、今後注目される医療DX、SaMD、AI、手術支援ロボットなどのトピックもわかりやすく解説します。
本記事では、2025年3月期を中心とした最新開示資料をもとに、国内主要医療機器メーカーの動向を整理します。あわせて、平均年収の見方や、今後注目される医療DX、SaMD、AI、手術支援ロボットなどのトピックもわかりやすく解説します。
関連記事はこちら
医療機器世界ランキング最新情報|市場動向と転職のヒント
最新の医療機器メーカー世界ランキングや市場の動向、革新的な機器のトレンドをわかりやすく解説
医療機器メーカー市場全体について解説!市場規模は拡大傾向
日本の医療機器市場は、高齢化や医療の高度化を背景に、引き続き大きな市場規模を持つ分野です。厚生労働省の「令和6年 薬事工業生産動態統計年報」によると、2024年の医療機器は国内生産金額2兆6,642億円、国内出荷金額4兆7,195億円となっており、底堅い需要が確認できます。
製品区分を見ると、治療系機器のウエイトが大きいのが特徴です。現場では、内視鏡、カテーテル、検査機器、モニタリング機器、在宅医療関連機器などの存在感が高く、今後も低侵襲治療や遠隔・在宅医療の拡大に伴い需要が続くと見込まれます。
また近年は、医療DXが業界全体の重要テーマになっています。厚生労働省は、全国医療情報プラットフォームの一環として電子カルテ情報共有サービスの整備を進めており、診療情報提供書、健診結果、患者サマリーなどの共有基盤づくりが進行中です。医療機器メーカーにとっても、ハードウェア単体ではなく、データ連携やクラウド連携を前提とした提案力が問われる時代になっています。
さらに、経済産業省と厚生労働省はDASH for SaMD 2を打ち出し、プログラム医療機器の実用化を後押ししています。今後は、診断支援AI、遠隔モニタリング、治療支援ソフトなど、ソフトウェアを含めた価値提供がより重要になるでしょう。
転職の観点でも、営業、マーケティング、臨床開発、薬事、品質保証、サービスエンジニアに加え、ソフトウェア、データ活用、医療情報システム連携に関わる人材需要が広がっています。将来性の高い業界として注目される理由は、この裾野の広さにもあります。
製品区分を見ると、治療系機器のウエイトが大きいのが特徴です。現場では、内視鏡、カテーテル、検査機器、モニタリング機器、在宅医療関連機器などの存在感が高く、今後も低侵襲治療や遠隔・在宅医療の拡大に伴い需要が続くと見込まれます。
また近年は、医療DXが業界全体の重要テーマになっています。厚生労働省は、全国医療情報プラットフォームの一環として電子カルテ情報共有サービスの整備を進めており、診療情報提供書、健診結果、患者サマリーなどの共有基盤づくりが進行中です。医療機器メーカーにとっても、ハードウェア単体ではなく、データ連携やクラウド連携を前提とした提案力が問われる時代になっています。
さらに、経済産業省と厚生労働省はDASH for SaMD 2を打ち出し、プログラム医療機器の実用化を後押ししています。今後は、診断支援AI、遠隔モニタリング、治療支援ソフトなど、ソフトウェアを含めた価値提供がより重要になるでしょう。
転職の観点でも、営業、マーケティング、臨床開発、薬事、品質保証、サービスエンジニアに加え、ソフトウェア、データ活用、医療情報システム連携に関わる人材需要が広がっています。将来性の高い業界として注目される理由は、この裾野の広さにもあります。
医療機器業界の売上高ランキング(2025年3月期 暫定版)
医療機器メーカーへの転職を考えるとき、売上高は企業の安定性や成長性を知るうえで参考になる指標のひとつです。売上規模が大きい企業は、研究開発や設備投資、人材育成、海外展開に継続して資金を投じやすく、長期的にキャリアを築きやすい傾向があります。
一方で、医療機器業界のランキングを見る際は、単純に順位だけを追うのではなく、その売上がどの事業を対象にしているかまで確認することが大切です。たとえば、テルモやオリンパス、ニプロのように医療機器事業の比重が高い企業もあれば、富士フイルムホールディングスやHOYAのように、医療・ヘルスケア以外の事業もあわせて展開している企業もあります。そうした違いを踏まえて見ることで、企業の実態をより正確に理解できます。
今回のランキングでは、医療機器の専業・準専業企業は連結売上高、多角化企業は医療・ライフケア関連事業の売上高をもとに整理しています。そのため、「その会社が医療領域でどれくらいの規模を持っているか」がつかみやすくなっています。
ランキングを見ると、テルモ、富士フイルムホールディングス、オリンパスが特に大きな規模を持っており、ニプロ、HOYA、シスメックスがそれに続きます。ただし、転職先として企業を比較するなら、売上規模だけで判断するのではなく、どの領域に強い会社なのかまであわせて見ることが重要です。
たとえば、内視鏡分野で高い存在感を持つのがオリンパス、循環器やカテーテル領域に強いのがテルモや朝日インテック、検査機器に強いのがシスメックス、生体情報モニタやAEDなどモニタリング領域に強いのが日本光電工業やフクダ電子です。企業ごとに得意分野は大きく異なるため、自分の経験や今後伸ばしたい専門性と重ねて見ていくことが、転職先選びでは大切になります。
企業規模を知るうえで売上ランキングは参考になりますが、実際の転職では、売上の大きさだけでなく、どの領域に強みがあるのか、自分の経験がどこで活かせるのかまで見ておくことが大切です。自分だけで比較しきれないと感じる場合は、医療機器業界に詳しい転職エージェントに相談しながら整理していくのもよいでしょう。
一方で、医療機器業界のランキングを見る際は、単純に順位だけを追うのではなく、その売上がどの事業を対象にしているかまで確認することが大切です。たとえば、テルモやオリンパス、ニプロのように医療機器事業の比重が高い企業もあれば、富士フイルムホールディングスやHOYAのように、医療・ヘルスケア以外の事業もあわせて展開している企業もあります。そうした違いを踏まえて見ることで、企業の実態をより正確に理解できます。
今回のランキングでは、医療機器の専業・準専業企業は連結売上高、多角化企業は医療・ライフケア関連事業の売上高をもとに整理しています。そのため、「その会社が医療領域でどれくらいの規模を持っているか」がつかみやすくなっています。
| 順位 | 企業名 | 売上高(億円) | 対象期 | 前年対比 | 参照 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | テルモ | 10,361 | 2025年3月期 | +11.4% | 参照元 |
| 2 | 富士フイルムホールディングス(ヘルスケア) | 10,000超 | 2025年3月期 | 増収 | 参照元 |
| 3 | オリンパス | 9,973 | 2025年3月期 | +10.0% | 参照元 |
| 4 | ニプロ | 6,445 | 2025年3月期 | +9.9% | 参照元 |
| 5 | HOYA(ライフケア) | 5,509 | 2024年度 | +4% | 参照元 |
| 6 | シスメックス | 5,000超 | 2025年3月期 | +10.2% | 参照元 |
| 7 | 日本光電工業 | 2,254 | 2025年3月期 | +12.9% | 参照元 |
| 8 | フクダ電子 | 1,390 | 2025年3月期 | -0.9% | 参照元 |
| 9 | 朝日インテック | 1,200 | 2025年6月期 | +11.3% | 参照元 |
| 10 | JMS | 697 | 2025年3月期 | +6.8% | 参照元 |
ランキングを見ると、テルモ、富士フイルムホールディングス、オリンパスが特に大きな規模を持っており、ニプロ、HOYA、シスメックスがそれに続きます。ただし、転職先として企業を比較するなら、売上規模だけで判断するのではなく、どの領域に強い会社なのかまであわせて見ることが重要です。
たとえば、内視鏡分野で高い存在感を持つのがオリンパス、循環器やカテーテル領域に強いのがテルモや朝日インテック、検査機器に強いのがシスメックス、生体情報モニタやAEDなどモニタリング領域に強いのが日本光電工業やフクダ電子です。企業ごとに得意分野は大きく異なるため、自分の経験や今後伸ばしたい専門性と重ねて見ていくことが、転職先選びでは大切になります。
企業規模を知るうえで売上ランキングは参考になりますが、実際の転職では、売上の大きさだけでなく、どの領域に強みがあるのか、自分の経験がどこで活かせるのかまで見ておくことが大切です。自分だけで比較しきれないと感じる場合は、医療機器業界に詳しい転職エージェントに相談しながら整理していくのもよいでしょう。
国内の医療機器メーカーの売上高ランキング・上位10社の特徴
国内の主要医療機器メーカー上位10社は、いずれも転職先として人気の高い企業です。企業規模だけでなく、どの領域に強いのか、どんな成長テーマを持っているのかを見ることで、自分に合う転職先を見極めやすくなります。
富士フイルムホールディングスは、写真フィルム事業で培った画像技術をもとに、現在はヘルスケアを中核成長分野の一つに位置付けています。画像診断、超音波、内視鏡、医療IT、体外診断、バイオCDMOなど事業の幅が広く、医療機器専業メーカーとは異なる総合力が強みです。
転職先として見ると、医療機器だけでなく、医療ITやライフサイエンス、再生医療周辺まで視野に入るため、キャリアの広がりが大きい企業です。特に画像診断やデジタル連携領域に関心がある人には相性が良いでしょう。
オリンパスは、消化器内視鏡を中心に世界的な存在感を持つ医療機器メーカーです。2025年3月期の連結売上高は9,973億円で、消化器内視鏡ソリューションが6,740億円、サージカルインターベンションが3,228億円を占めています。医療機器専業企業としての色が非常に強く、グローバル市場での競争力も高い企業です。
今後は、EVIS X1の拡販、消化器領域のAI活用、クラウド型CAD製品群を含むインテリジェント内視鏡医療エコシステムの展開が注目点です。低侵襲治療やAI支援内視鏡に関心がある人にとって、有力な転職先といえます。
テルモは、心臓血管、ホスピタル、血液・細胞テクノロジーに強みを持つ国内最大級の医療機器メーカーです。2025年3月期の売上収益は1兆361億円で、同社として初めて1兆円を突破しました。北米を中心にグローバルで需要が拡大し、TISや血液関連事業が成長を牽引しています。
カテーテルを中心とした循環器領域に加え、病院向け機器や血液・細胞治療関連まで広く展開しているため、先端治療に関わりたい人、海外比率の高い会社で働きたい人に向いています。成長分野への投資も継続しており、安定性と将来性のバランスが良い企業です。
HOYAは、眼科・ライフケア領域で非常に強いポジションを持つ企業です。2024年度の全社売上収益は8,660億円、そのうちライフケア事業は5,509億円でした。メガネレンズ、コンタクトレンズ、眼内レンズに加え、内視鏡や医療関連機器も展開しており、特に眼科周辺では高い存在感があります。
医療機器専業ではありませんが、医療・ライフケア比重が高く、グローバルに事業を展開している点は大きな魅力です。眼科領域で専門性を深めたい人や、ライフケア事業の成長性に注目する人に向いています。
ニプロは、透析、注射・輸液、ディスポーザブル製品、医薬品、ファーマパッケージングまで広く展開する総合医療企業です。特に透析関連での存在感が大きく、国内外で安定した需要を持っています。2025年3月期のIR資料も公開されており、引き続き医療機器・医薬・包装を一体で伸ばす戦略を進めています。
慢性腎臓病や透析患者の増加を背景に、透析関連の需要は中長期でも底堅いと考えられます。医療機器と医薬品の両方に触れられる点は、他社にない特徴です。
シスメックスは、臨床検査機器分野で世界的に高い競争力を持つ企業です。2025年3月期は売上高5,000億円超を達成し、営業利益・当期利益ともに過去最高水準となりました。血球計数、血液凝固、尿検査などの基盤事業に加え、ラボオートメーションやデータ活用でも強みを発揮しています。
検査分野は景気変動の影響を比較的受けにくく、グローバル展開も進んでいるため、安定性の高い転職先として人気があります。今後は遺伝子・分子診断やプレシジョンメディシンとの接続も見どころです。
日本光電工業は、生体情報モニタ、心電計、脳波計、AEDなどで高い知名度を持つ国内有力メーカーです。2025年3月期の売上高は2,254億円で、国内売上は1,452億円、海外売上は801億円でした。サービスやAEDが好調で、在宅医療や遠隔モニタリングにも注力しています。
病院内だけでなく、在宅や救急も含めたモニタリング領域に強い点が特徴です。医用電子機器に強い会社で専門性を高めたい人には魅力的な選択肢です。
オムロンは、家庭用ヘルスケア機器で圧倒的な知名度を持つ企業です。特に血圧計は世界的な強みを持ち、予防医療や遠隔ヘルスケアとの親和性が高い分野です。会社全体としてはFAや制御機器の比重も大きい一方、ヘルスケア事業は在宅・予防医療の成長テーマと直結しています。
病院向け中心の医療機器メーカーとは少し毛色が異なりますが、家庭・地域・医療機関をまたぐデータ活用に関心がある人には有力です。今後もデジタルヘルス文脈で注目される企業でしょう。
コニカミノルタは、画像技術を活かしたヘルスケア事業を展開しており、X線撮影システム、超音波診断装置、医療ITなどが主力です。2025年3月期の決算説明資料でも、ヘルスケアは引き続き重点事業の一つとして位置付けられています。
医療機器そのものだけでなく、画像診断と医療ITを組み合わせた提案に関わりたい人に向いています。純粋な医療機器専業ではないぶん、IT寄りのキャリアにもつなげやすいのが特徴です。
フクダ電子は、心電計や生体情報モニタ、AED、在宅医療機器などで高い存在感を持つメーカーです。2025年3月期の売上高は1,390億円で、在宅レンタル事業、消耗品、保守などのランニングビジネスが堅調に推移しました。
同社の強みは、医療機関との密着度が高いことと、予防・検査から在宅医療までを一気通貫で提案しやすい点です。地域医療や在宅医療の広がりとともに、今後も一定の需要が期待できます。
(1)富士フイルムホールディングス
富士フイルムホールディングスは、写真フィルム事業で培った画像技術をもとに、現在はヘルスケアを中核成長分野の一つに位置付けています。画像診断、超音波、内視鏡、医療IT、体外診断、バイオCDMOなど事業の幅が広く、医療機器専業メーカーとは異なる総合力が強みです。
転職先として見ると、医療機器だけでなく、医療ITやライフサイエンス、再生医療周辺まで視野に入るため、キャリアの広がりが大きい企業です。特に画像診断やデジタル連携領域に関心がある人には相性が良いでしょう。
(2)オリンパス
オリンパスは、消化器内視鏡を中心に世界的な存在感を持つ医療機器メーカーです。2025年3月期の連結売上高は9,973億円で、消化器内視鏡ソリューションが6,740億円、サージカルインターベンションが3,228億円を占めています。医療機器専業企業としての色が非常に強く、グローバル市場での競争力も高い企業です。
今後は、EVIS X1の拡販、消化器領域のAI活用、クラウド型CAD製品群を含むインテリジェント内視鏡医療エコシステムの展開が注目点です。低侵襲治療やAI支援内視鏡に関心がある人にとって、有力な転職先といえます。
(3)テルモ
テルモは、心臓血管、ホスピタル、血液・細胞テクノロジーに強みを持つ国内最大級の医療機器メーカーです。2025年3月期の売上収益は1兆361億円で、同社として初めて1兆円を突破しました。北米を中心にグローバルで需要が拡大し、TISや血液関連事業が成長を牽引しています。
カテーテルを中心とした循環器領域に加え、病院向け機器や血液・細胞治療関連まで広く展開しているため、先端治療に関わりたい人、海外比率の高い会社で働きたい人に向いています。成長分野への投資も継続しており、安定性と将来性のバランスが良い企業です。
(4)HOYA
HOYAは、眼科・ライフケア領域で非常に強いポジションを持つ企業です。2024年度の全社売上収益は8,660億円、そのうちライフケア事業は5,509億円でした。メガネレンズ、コンタクトレンズ、眼内レンズに加え、内視鏡や医療関連機器も展開しており、特に眼科周辺では高い存在感があります。
医療機器専業ではありませんが、医療・ライフケア比重が高く、グローバルに事業を展開している点は大きな魅力です。眼科領域で専門性を深めたい人や、ライフケア事業の成長性に注目する人に向いています。
(5)ニプロ
ニプロは、透析、注射・輸液、ディスポーザブル製品、医薬品、ファーマパッケージングまで広く展開する総合医療企業です。特に透析関連での存在感が大きく、国内外で安定した需要を持っています。2025年3月期のIR資料も公開されており、引き続き医療機器・医薬・包装を一体で伸ばす戦略を進めています。
慢性腎臓病や透析患者の増加を背景に、透析関連の需要は中長期でも底堅いと考えられます。医療機器と医薬品の両方に触れられる点は、他社にない特徴です。
(6)シスメックス
シスメックスは、臨床検査機器分野で世界的に高い競争力を持つ企業です。2025年3月期は売上高5,000億円超を達成し、営業利益・当期利益ともに過去最高水準となりました。血球計数、血液凝固、尿検査などの基盤事業に加え、ラボオートメーションやデータ活用でも強みを発揮しています。
検査分野は景気変動の影響を比較的受けにくく、グローバル展開も進んでいるため、安定性の高い転職先として人気があります。今後は遺伝子・分子診断やプレシジョンメディシンとの接続も見どころです。
(7)日本光電工業
日本光電工業は、生体情報モニタ、心電計、脳波計、AEDなどで高い知名度を持つ国内有力メーカーです。2025年3月期の売上高は2,254億円で、国内売上は1,452億円、海外売上は801億円でした。サービスやAEDが好調で、在宅医療や遠隔モニタリングにも注力しています。
病院内だけでなく、在宅や救急も含めたモニタリング領域に強い点が特徴です。医用電子機器に強い会社で専門性を高めたい人には魅力的な選択肢です。
(8)オムロン
オムロンは、家庭用ヘルスケア機器で圧倒的な知名度を持つ企業です。特に血圧計は世界的な強みを持ち、予防医療や遠隔ヘルスケアとの親和性が高い分野です。会社全体としてはFAや制御機器の比重も大きい一方、ヘルスケア事業は在宅・予防医療の成長テーマと直結しています。
病院向け中心の医療機器メーカーとは少し毛色が異なりますが、家庭・地域・医療機関をまたぐデータ活用に関心がある人には有力です。今後もデジタルヘルス文脈で注目される企業でしょう。
(9)コニカミノルタ
コニカミノルタは、画像技術を活かしたヘルスケア事業を展開しており、X線撮影システム、超音波診断装置、医療ITなどが主力です。2025年3月期の決算説明資料でも、ヘルスケアは引き続き重点事業の一つとして位置付けられています。
医療機器そのものだけでなく、画像診断と医療ITを組み合わせた提案に関わりたい人に向いています。純粋な医療機器専業ではないぶん、IT寄りのキャリアにもつなげやすいのが特徴です。
(10)フクダ電子
フクダ電子は、心電計や生体情報モニタ、AED、在宅医療機器などで高い存在感を持つメーカーです。2025年3月期の売上高は1,390億円で、在宅レンタル事業、消耗品、保守などのランニングビジネスが堅調に推移しました。
同社の強みは、医療機関との密着度が高いことと、予防・検査から在宅医療までを一気通貫で提案しやすい点です。地域医療や在宅医療の広がりとともに、今後も一定の需要が期待できます。
医療機器メーカー上位10社の平均年収を解説
医療機器メーカーへの転職を考えるとき、売上規模とあわせて気になるのが平均年収です。実際、医療機器業界の大手企業は比較的給与水準が高く、今回の上位10社をみても、富士フイルムホールディングス、オリンパス、日本光電工業、HOYA、フクダ電子、シスメックスなどは高い水準にあります。オリンパスの2025年3月期の平均年間給与は1,045万9,502円、テルモは778万4,646円でした。
ただし、平均年収は数字だけを見て判断すればよいわけではありません。というのも、平均年収は持株会社か事業会社か、単体ベースか、社員構成がどうなっているかによって見え方が変わるからです。たとえば、富士フイルムホールディングスは持株会社、HOYAは多角化企業であり、医療機器専業に近い企業とは前提が異なります。そのため、年収ランキングを見るときは、単純な上下だけでなく「どんな会社の数字なのか」まであわせて確認することが大切です。
また、同じ医療機器メーカーでも、どの分野に強いかによって収益構造は大きく異なります。たとえば、オリンパスは内視鏡、テルモは循環器・カテーテル、シスメックスは検査機器の分野で強みを持ち、それぞれ高付加価値な製品やグローバル展開を進めています。こうした企業は、営業、マーケティング、開発、薬事、品質保証などの専門職でも高い成果や専門性が求められやすく、それが給与水準にも反映されやすい傾向があります。
さらに、転職先として年収を見るなら、平均値だけでなく、自分が入社後にどのポジションで、どんな経験を積めるかという視点も重要です。たとえば、海外売上比率が高い企業では、英語対応や海外案件の経験が評価されやすく、年収アップにつながる可能性があります。一方で、国内営業やサービス、品質保証など、医療現場に近いポジションで専門性を磨ける企業もあり、必ずしも平均年収の高さだけが働きやすさや将来性を決めるわけではありません。
平均年収は企業選びの参考になる一方で、実際には職種や配属先、担当領域によって働き方や収入の伸び方は変わってきます。数字だけでは見えにくい違いもあるため、医療機器業界に精通した転職エージェントに相談しながら、自分に合った企業を見極めていくのも一つの方法です。
| 順位 | 企業名 | 平均年収(円) | 対象期 | 前年対比 | 参照 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 富士フイルムホールディングス | 11,242,845 | 2025年3月期 | -0.4% | 参照元 |
| 2 | オリンパス | 10,459,502 | 2025年3月期 | +10.6% | 参照元 |
| 3 | 日本光電工業 | 9,256,947 | 2025年3月期 | +6.3% | 参照元 |
| 4 | HOYA | 9,235,800 | 2025年3月期 | +4.7% | 参照元 |
| 5 | フクダ電子 | 9,199,487 | 2025年3月期 | +6.1% | 参照元 |
| 6 | シスメックス | 9,133,000 | 2025年3月期 | +5.6% | 参照元 |
| 7 | テルモ | 7,784,646 | 2025年3月期 | +6.2% | 参照元 |
| 8 | 朝日インテック | 6,950,333 | 2025年6月期 | +8.0% | 参照元 |
| 9 | ニプロ | 6,592,000 | 2025年3月期 | +2.8% | 参照元 |
| 10 | JMS | 4,801,343 | 2025年3月期 | +4.8% | 参照元 |
ただし、平均年収は数字だけを見て判断すればよいわけではありません。というのも、平均年収は持株会社か事業会社か、単体ベースか、社員構成がどうなっているかによって見え方が変わるからです。たとえば、富士フイルムホールディングスは持株会社、HOYAは多角化企業であり、医療機器専業に近い企業とは前提が異なります。そのため、年収ランキングを見るときは、単純な上下だけでなく「どんな会社の数字なのか」まであわせて確認することが大切です。
また、同じ医療機器メーカーでも、どの分野に強いかによって収益構造は大きく異なります。たとえば、オリンパスは内視鏡、テルモは循環器・カテーテル、シスメックスは検査機器の分野で強みを持ち、それぞれ高付加価値な製品やグローバル展開を進めています。こうした企業は、営業、マーケティング、開発、薬事、品質保証などの専門職でも高い成果や専門性が求められやすく、それが給与水準にも反映されやすい傾向があります。
さらに、転職先として年収を見るなら、平均値だけでなく、自分が入社後にどのポジションで、どんな経験を積めるかという視点も重要です。たとえば、海外売上比率が高い企業では、英語対応や海外案件の経験が評価されやすく、年収アップにつながる可能性があります。一方で、国内営業やサービス、品質保証など、医療現場に近いポジションで専門性を磨ける企業もあり、必ずしも平均年収の高さだけが働きやすさや将来性を決めるわけではありません。
平均年収は企業選びの参考になる一方で、実際には職種や配属先、担当領域によって働き方や収入の伸び方は変わってきます。数字だけでは見えにくい違いもあるため、医療機器業界に精通した転職エージェントに相談しながら、自分に合った企業を見極めていくのも一つの方法です。
日本の医療機器業界の最先端!注目のベンチャー企業6選
医療機器業界は大手メーカーが牽引していますが、近年はAI、ロボティクス、デジタル医療、ウェアラブル、画像解析などの領域でベンチャー企業の存在感も高まっています。大手では生まれにくいスピード感のある製品開発や、新しい臨床価値の創出に挑む企業が増えています。
(1)CYBERDYNE株式会社
CYBERDYNEは、装着型サイボーグ HAL® で知られる大学発ベンチャーです。人・ロボット・情報を融合するサイバニクス技術を軸に、医療・介護・福祉分野で独自性の高い製品を展開しています。リハビリ領域に関心がある人にとっては代表的な注目企業です。
(2)InnoJin株式会社
InnoJinは、「人にやさしい」デジタル医療の実現を掲げる企業で、健康・医療・介護分野のデジタル活用を進めています。SaMDやデジタル治療、患者向けソリューションに関心がある人にとって注目度の高い企業です。
(3)株式会社AIメディカルサービス
AIメディカルサービスは、「内視鏡AIでがん見逃しゼロへ」を掲げる医療AIスタートアップです。胃がん鑑別AIなどの画像診断支援AIを開発しており、内視鏡×AIの代表的プレーヤーとして知られています。
(4)トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社
排泄予測デバイスなど、介護・高齢者支援に直結するテーマで知られる企業です。超高齢社会の日本において、排泄ケアや生活支援をテクノロジーで改善する領域は今後も重要です。
(5)PLIMES株式会社
嚥下評価・支援デバイスに取り組むベンチャーとして注目されています。高齢化に伴って誤嚥や嚥下機能低下への対応ニーズは大きく、在宅や介護現場でも価値を発揮しやすい分野です。
(6)エルピクセル株式会社
エルピクセルは、医療画像診断支援AI EIRL を展開する企業です。CT、MRI、X線など多様な画像を解析し、医師の診断を支援することを強みとしています。画像診断AIの社会実装という観点で、非常にわかりやすい成長企業です。
ベンチャー企業は大手に比べて組織が小さいぶん、一人ひとりの裁量が大きく、製品づくりの上流から下流まで関わりやすいのが魅力です。安定性では大手に軍配が上がる一方、成長機会や事業インパクトの大きさではベンチャーにも大きな魅力があります。
(1)CYBERDYNE株式会社
CYBERDYNEは、装着型サイボーグ HAL® で知られる大学発ベンチャーです。人・ロボット・情報を融合するサイバニクス技術を軸に、医療・介護・福祉分野で独自性の高い製品を展開しています。リハビリ領域に関心がある人にとっては代表的な注目企業です。
(2)InnoJin株式会社
InnoJinは、「人にやさしい」デジタル医療の実現を掲げる企業で、健康・医療・介護分野のデジタル活用を進めています。SaMDやデジタル治療、患者向けソリューションに関心がある人にとって注目度の高い企業です。
(3)株式会社AIメディカルサービス
AIメディカルサービスは、「内視鏡AIでがん見逃しゼロへ」を掲げる医療AIスタートアップです。胃がん鑑別AIなどの画像診断支援AIを開発しており、内視鏡×AIの代表的プレーヤーとして知られています。
(4)トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社
排泄予測デバイスなど、介護・高齢者支援に直結するテーマで知られる企業です。超高齢社会の日本において、排泄ケアや生活支援をテクノロジーで改善する領域は今後も重要です。
(5)PLIMES株式会社
嚥下評価・支援デバイスに取り組むベンチャーとして注目されています。高齢化に伴って誤嚥や嚥下機能低下への対応ニーズは大きく、在宅や介護現場でも価値を発揮しやすい分野です。
(6)エルピクセル株式会社
エルピクセルは、医療画像診断支援AI EIRL を展開する企業です。CT、MRI、X線など多様な画像を解析し、医師の診断を支援することを強みとしています。画像診断AIの社会実装という観点で、非常にわかりやすい成長企業です。
ベンチャー企業は大手に比べて組織が小さいぶん、一人ひとりの裁量が大きく、製品づくりの上流から下流まで関わりやすいのが魅力です。安定性では大手に軍配が上がる一方、成長機会や事業インパクトの大きさではベンチャーにも大きな魅力があります。
医療機器業界はこれからどうなる?注目すべきトピックスを紹介
医療機器業界は、高齢化、慢性疾患の増加、医療人材不足、医療DXの進展を背景に、今後も大きな変化が続くと考えられます。一方で、医療費抑制や制度改革の影響も強く受けるため、成長と規制の両面を見る必要があります。
KPMGは、世界の医療機器市場が年率5%超で成長し、2030年に約8,000億ドルに達する可能性があるとしています。先進国の高齢化に加え、新興国での医療需要増加も追い風です。
AIは、画像診断支援、検査効率化、見落とし防止、トリアージ支援など、医療機器業界の重要テーマになっています。特に内視鏡AIや放射線画像AIは実装が進んでおり、オリンパスやAIメディカルサービス、エルピクセルのようなプレーヤーに注目が集まっています。
3Dプリンタは、患者ごとに最適化したインプラントや手術シミュレーションモデルなど、個別化医療と相性のよい技術です。整形外科、歯科、顎顔面領域を中心に活用が広がっており、今後も適用範囲は広がる可能性があります。
手術支援ロボットは、低侵襲治療の拡大とともに存在感を増しています。世界ではIntuitive Surgicalのda Vinciが広く普及しており、国内でもロボット支援手術の広がりが続いています。今後は国産ロボットや周辺機器、術中データ活用を含めた競争が進むでしょう。
一方で、日本では医療費の増加が続いています。厚生労働省によると、2023年度の国民医療費の概況が公表されており、医療費適正化の議論は今後も続く見通しです。メーカー側には、単に高機能な製品を出すだけでなく、医療現場の効率化や在院日数短縮、在宅移行支援など、費用対効果を含めた提案がより強く求められます。
医療機器業界は今後も成長が期待される一方で、企業によって注力分野や求める人材像は大きく異なります。将来性のある領域でキャリアを築きたいと考えるなら、業界動向に詳しい転職エージェントの視点も取り入れながら、自分に合う選択肢を探してみるのもよいでしょう。
(1)2030年には世界の医療機器の売上高が約8,000億ドルに
KPMGは、世界の医療機器市場が年率5%超で成長し、2030年に約8,000億ドルに達する可能性があるとしています。先進国の高齢化に加え、新興国での医療需要増加も追い風です。
(2)AIの活用が加速
AIは、画像診断支援、検査効率化、見落とし防止、トリアージ支援など、医療機器業界の重要テーマになっています。特に内視鏡AIや放射線画像AIは実装が進んでおり、オリンパスやAIメディカルサービス、エルピクセルのようなプレーヤーに注目が集まっています。
(3)3Dプリンタの活用拡大
3Dプリンタは、患者ごとに最適化したインプラントや手術シミュレーションモデルなど、個別化医療と相性のよい技術です。整形外科、歯科、顎顔面領域を中心に活用が広がっており、今後も適用範囲は広がる可能性があります。
(4)手術支援ロボットの普及
手術支援ロボットは、低侵襲治療の拡大とともに存在感を増しています。世界ではIntuitive Surgicalのda Vinciが広く普及しており、国内でもロボット支援手術の広がりが続いています。今後は国産ロボットや周辺機器、術中データ活用を含めた競争が進むでしょう。
(5)医療費削減と制度改革の影響
一方で、日本では医療費の増加が続いています。厚生労働省によると、2023年度の国民医療費の概況が公表されており、医療費適正化の議論は今後も続く見通しです。メーカー側には、単に高機能な製品を出すだけでなく、医療現場の効率化や在院日数短縮、在宅移行支援など、費用対効果を含めた提案がより強く求められます。
医療機器業界は今後も成長が期待される一方で、企業によって注力分野や求める人材像は大きく異なります。将来性のある領域でキャリアを築きたいと考えるなら、業界動向に詳しい転職エージェントの視点も取り入れながら、自分に合う選択肢を探してみるのもよいでしょう。
まとめ
日本の医療機器業界は、市場規模の大きさに加え、医療DX、SaMD、AI、低侵襲治療、在宅医療など、複数の成長テーマを抱える有望分野です。特に大手企業は、研究開発、海外展開、人材投資の余力が大きく、転職先としての安定感があります。
一方で、転職先を選ぶ際には、単純な売上順位だけでなく、どの領域に強い会社なのか、今後どこに投資していくのか、自分の経験がどこで活きるのかを見ることが重要です。循環器に強いテルモ、内視鏡に強いオリンパス、検査に強いシスメックス、モニタリングに強い日本光電、在宅医療に強いフクダ電子など、各社の個性は大きく異なります。
また、将来性を重視するなら、AI、SaMD、医療DXとの接続が強い企業や、グローバル市場で戦える企業に注目すると選択肢が広がります。安定性を重視するか、成長機会を重視するかによって、ベストな転職先は変わります。自分の志向に合った企業を見極めることが、後悔のない転職につながるでしょう。
一方で、転職先を選ぶ際には、単純な売上順位だけでなく、どの領域に強い会社なのか、今後どこに投資していくのか、自分の経験がどこで活きるのかを見ることが重要です。循環器に強いテルモ、内視鏡に強いオリンパス、検査に強いシスメックス、モニタリングに強い日本光電、在宅医療に強いフクダ電子など、各社の個性は大きく異なります。
また、将来性を重視するなら、AI、SaMD、医療DXとの接続が強い企業や、グローバル市場で戦える企業に注目すると選択肢が広がります。安定性を重視するか、成長機会を重視するかによって、ベストな転職先は変わります。自分の志向に合った企業を見極めることが、後悔のない転職につながるでしょう。

この記事が気に入った場合は
Xへポストをお願いします
