MRから医療機器営業への転職が急増!?両者の違いを解説
2022/10/03
2022/08/11
医療業界の営業職のなかでも人気の高いMRですが、MR認定センターによると、国内のMR数はピークである2013年度の6万5752人から、6年連続で減少。2019年は5万7158人にまで減りました。コンプライアンス意識の変化やデジタル化の影響により、今後も減少傾向は続くでしょう。
こうした状況を背景に、MRから医療機器営業へ転職する人が増えています。この記事では、MRと医療機器営業の違いを紹介します。今後のキャリアを考えるにあたり、ぜひ参考にしてください。
こうした状況を背景に、MRから医療機器営業へ転職する人が増えています。この記事では、MRと医療機器営業の違いを紹介します。今後のキャリアを考えるにあたり、ぜひ参考にしてください。
同じ医療業界の営業職でもここが違う!MRと医療機器営業について解説
MRと医療機器営業は、医療業界の営業職という共通点はありますが、役割などや営業スタイルなど大きく異なります。それぞれの職種について解説します。
(1)MRとは
MRは「医薬品情報担当者」とも呼ばれ、製薬会社などの社員として病院やクリニックに訪問。医師などの医療従事者に、医薬品情報を適切に提供します。情報提供を通して信頼関係を構築し、担当する医薬品を採択してもらうのがゴールです。営業職でありながら、価格の交渉は一切しないという特徴があります。
診療時間前や診療時間後、休み時間といった医師の手が空いているタイミングで面会して営業します。また、勉強会などを開催し、出席した医師に営業活動を行うこともあります。
医師に適切に医薬品情報を伝えるポジションなので、担当する医薬品だけではなく、関連する疾病をはじめとする深い専門知識が求められます。最先端の論文を読むなど、常に勉強が必要です。
(2)医療機器営業とは
医療機器営業とは、ペースメーカーや人工関節、MRI、ガーゼなど、診療に使用する機械や器具類を取り扱う営業職です。
医療機器営業は、基本的にルート営業です。医療機器メーカーまたは卸売業者の社員として、病院やクリニックに訪問して営業します。商談の主な相手は医師ですが、MRIなど数千万円~数億かかる高額な医療機器を営業する場合は、病院の経営層に対し営業をするケースもあります。
MRと違い直接医療機器を販売するので、価格交渉も仕事のひとつです。また、取り扱う医療機器によっては、医師などの医療従事者への使用方法のレクチャーや、手術に立ち会って緊急対応することもあります。
医療機器の知識やコミュニケーション力だけでなく、実際に機器をオペレーションスキルも必要な職業です。ただし、医療知識は、MRほど高度な内容を知る必要はありません。
このように、MRと医療機器営業は一見似ていますが、仕事内容は大きく異なります。MRや医療機器営業に転職する際は、しっかり確認して、自分に合った仕事を選択しましょう。
(1)MRとは
MRは「医薬品情報担当者」とも呼ばれ、製薬会社などの社員として病院やクリニックに訪問。医師などの医療従事者に、医薬品情報を適切に提供します。情報提供を通して信頼関係を構築し、担当する医薬品を採択してもらうのがゴールです。営業職でありながら、価格の交渉は一切しないという特徴があります。
診療時間前や診療時間後、休み時間といった医師の手が空いているタイミングで面会して営業します。また、勉強会などを開催し、出席した医師に営業活動を行うこともあります。
医師に適切に医薬品情報を伝えるポジションなので、担当する医薬品だけではなく、関連する疾病をはじめとする深い専門知識が求められます。最先端の論文を読むなど、常に勉強が必要です。
(2)医療機器営業とは
医療機器営業とは、ペースメーカーや人工関節、MRI、ガーゼなど、診療に使用する機械や器具類を取り扱う営業職です。
医療機器営業は、基本的にルート営業です。医療機器メーカーまたは卸売業者の社員として、病院やクリニックに訪問して営業します。商談の主な相手は医師ですが、MRIなど数千万円~数億かかる高額な医療機器を営業する場合は、病院の経営層に対し営業をするケースもあります。
MRと違い直接医療機器を販売するので、価格交渉も仕事のひとつです。また、取り扱う医療機器によっては、医師などの医療従事者への使用方法のレクチャーや、手術に立ち会って緊急対応することもあります。
医療機器の知識やコミュニケーション力だけでなく、実際に機器をオペレーションスキルも必要な職業です。ただし、医療知識は、MRほど高度な内容を知る必要はありません。
このように、MRと医療機器営業は一見似ていますが、仕事内容は大きく異なります。MRや医療機器営業に転職する際は、しっかり確認して、自分に合った仕事を選択しましょう。
MRから医療機器営業に転職するメリットって?4つのポイントを解説
MRから医療機器営業に転職する人は増えていますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。主な4つのポイントについて、解説します。
(1)医師のパートナーとして寄り添った営業ができる
MRも医師をサポートする営業職ですが、医療機器営業の方がより深く医師のパートナーとして関り、寄り添ったサポートが可能です。
医師と面会するときもただ製品を紹介するのではなく「患者さんのためにどういった製品がいいのか」「よりよい医療とは何か」をじっくり話し合います。MRと比べて提案要素が大きく、そこに面白さがあります。
取り扱う医療機器によっては、手術に立ち会うこともあるため、より医師との関係が密になりやすいのが特徴です。手術が無事に終わり、安心した医師の顔を見ると役に立てているという実感が持てる。実際に医師が患者と向き合っているところを見られる。といったMRにはないやりがいを感じることができます。
また、医師との関係性が深い分、MRと比較するとアポイントメントが取りやすいのもメリットです。
(2)さまざまな営業スキルを身につけられる
会社によっては、幅広いジャンルの医療機器を取り扱っているため、さまざまな製品の営業に携わるチャンスがあります。製品のジャンルや価格帯によって、商談相手や営業手法が異なるので、営業スキルを伸ばすことが可能です。
さまざまな営業スキルを身につけるのは大変ですが、その分、営業職として成長でき、よりよいキャリア形成につながります。営業スキルの向上は、給与や待遇のアップ、やりがいに直結しますし、将来的に転職する際にも有利に働きます。
キャリアアップを希望する人には、適した職業といえるでしょう。
(3)転勤の可能性が低い
MRは外資系企業の一部を除き、ほとんどの製薬会社で3~5年ごとに転勤があります。特に、子どものいる家庭や共働きの家庭では、転勤は大きなネックです。
医療機器営業は、転勤のない会社も多いため、転勤したくないMRは医療機器営業に転職するのもひとつの方法です。
(4)雇用の安定性・将来性が高い
MR数は年々減少しており、今後もその傾向は続くといわれています。さらに、デジタル化の影響や後発医薬品の台頭などにより、減少傾向に拍車がかかる可能性もあるでしょう。事実、新卒採用を控えたり、早期退職がスタートしている製薬会社も多数あります。
医療機器営業は、高齢化や病気の早期発見・予防のニーズ増加などを背景に成長中。日本の医療機器市場は、年3%程度の拡大を続けています。
さらに、医療機器営業の場合、機器の使い方の提案やオペレーションのレクチャーなども行うため、デジタル化が難しく、安定した雇用が期待できます。
(1)医師のパートナーとして寄り添った営業ができる
MRも医師をサポートする営業職ですが、医療機器営業の方がより深く医師のパートナーとして関り、寄り添ったサポートが可能です。
医師と面会するときもただ製品を紹介するのではなく「患者さんのためにどういった製品がいいのか」「よりよい医療とは何か」をじっくり話し合います。MRと比べて提案要素が大きく、そこに面白さがあります。
取り扱う医療機器によっては、手術に立ち会うこともあるため、より医師との関係が密になりやすいのが特徴です。手術が無事に終わり、安心した医師の顔を見ると役に立てているという実感が持てる。実際に医師が患者と向き合っているところを見られる。といったMRにはないやりがいを感じることができます。
また、医師との関係性が深い分、MRと比較するとアポイントメントが取りやすいのもメリットです。
(2)さまざまな営業スキルを身につけられる
会社によっては、幅広いジャンルの医療機器を取り扱っているため、さまざまな製品の営業に携わるチャンスがあります。製品のジャンルや価格帯によって、商談相手や営業手法が異なるので、営業スキルを伸ばすことが可能です。
さまざまな営業スキルを身につけるのは大変ですが、その分、営業職として成長でき、よりよいキャリア形成につながります。営業スキルの向上は、給与や待遇のアップ、やりがいに直結しますし、将来的に転職する際にも有利に働きます。
キャリアアップを希望する人には、適した職業といえるでしょう。
(3)転勤の可能性が低い
MRは外資系企業の一部を除き、ほとんどの製薬会社で3~5年ごとに転勤があります。特に、子どものいる家庭や共働きの家庭では、転勤は大きなネックです。
医療機器営業は、転勤のない会社も多いため、転勤したくないMRは医療機器営業に転職するのもひとつの方法です。
(4)雇用の安定性・将来性が高い
MR数は年々減少しており、今後もその傾向は続くといわれています。さらに、デジタル化の影響や後発医薬品の台頭などにより、減少傾向に拍車がかかる可能性もあるでしょう。事実、新卒採用を控えたり、早期退職がスタートしている製薬会社も多数あります。
医療機器営業は、高齢化や病気の早期発見・予防のニーズ増加などを背景に成長中。日本の医療機器市場は、年3%程度の拡大を続けています。
さらに、医療機器営業の場合、機器の使い方の提案やオペレーションのレクチャーなども行うため、デジタル化が難しく、安定した雇用が期待できます。
MRから医療機器営業に転職するデメリットって?3つのポイントを解説
MRから医療機器営業への転職には、デメリットもあります。主なデメリットを3つ解説しますので、転職の際の参考にしてください。
(1)MRと比べ年収が低め
大手転職サイト『doda』が2020年に発表した職種分類別の平均年収ランキングによると、MRの平均年収が697万円なのに対し、医療機器メーカーの営業職は559万円と100万円以上の差があります。
とはいえ、営業系職種全体の平均年収は442万円なので、他業界に比べると年収は高めです。また、営業成績や会社の業績によっては、さらに多くの年収が見込めます。
(2)取り扱う製品との相性が悪い場合がある
医療機器営業は、取り扱う製品によって営業スタイルや忙しさなどが大きく異なるケースがあります。幅広い営業スキルを身につけられる反面、好成績を収めていた人でも、製品が変わることで上手くいかなくなる可能性もあるのです。
また、手術の立ち合いや使用方法のレクチャーなど、一般的な営業職には必要のないスキルを求められるのも、人によってはネックとなるでしょう。
(3)出張が発生する場合がある
医療機器営業は、MRに比べると転勤の可能性は低いです。しかし、一人ひとりの担当区域が広く、営業職の人数が少ないため、出張が発生するケースがあります。
(1)MRと比べ年収が低め
大手転職サイト『doda』が2020年に発表した職種分類別の平均年収ランキングによると、MRの平均年収が697万円なのに対し、医療機器メーカーの営業職は559万円と100万円以上の差があります。
とはいえ、営業系職種全体の平均年収は442万円なので、他業界に比べると年収は高めです。また、営業成績や会社の業績によっては、さらに多くの年収が見込めます。
(2)取り扱う製品との相性が悪い場合がある
医療機器営業は、取り扱う製品によって営業スタイルや忙しさなどが大きく異なるケースがあります。幅広い営業スキルを身につけられる反面、好成績を収めていた人でも、製品が変わることで上手くいかなくなる可能性もあるのです。
また、手術の立ち合いや使用方法のレクチャーなど、一般的な営業職には必要のないスキルを求められるのも、人によってはネックとなるでしょう。
(3)出張が発生する場合がある
医療機器営業は、MRに比べると転勤の可能性は低いです。しかし、一人ひとりの担当区域が広く、営業職の人数が少ないため、出張が発生するケースがあります。
まとめ
MRと医療機器営業は、同じ医療業界の営業職であり、一見すると似ている職業ではありますが、仕事内容など大きな違いがあります。
MR数の減少に伴い、医療機器営業に転職する人は増加しています。MRから医療機器営業に転職するメリット・デメリットは以下の通りです。
<メリット>
・医師のパートナーとして寄り添った営業ができる
・さまざまな営業スキルを身につけられる
・転勤の可能性が低い
・雇用の安定性・将来性が高い
<デメリット>
・MRと比べ年収が低め
・取り扱う製品との相性が悪い場合がある
・出張が発生する場合がある
もし転職するのなら、メリット・デメリットをしっかり把握したうえで検討しましょう。
医療機器営業に転職する際は、医療業界専門の転職サイトを使うのがおすすめです。一般的な転職サイトにも求人は掲載されていますが、専門サイトならではの求人や、より実情に沿った情報などを手に入れられるでしょう。
MR数の減少に伴い、医療機器営業に転職する人は増加しています。MRから医療機器営業に転職するメリット・デメリットは以下の通りです。
<メリット>
・医師のパートナーとして寄り添った営業ができる
・さまざまな営業スキルを身につけられる
・転勤の可能性が低い
・雇用の安定性・将来性が高い
<デメリット>
・MRと比べ年収が低め
・取り扱う製品との相性が悪い場合がある
・出張が発生する場合がある
もし転職するのなら、メリット・デメリットをしっかり把握したうえで検討しましょう。
医療機器営業に転職する際は、医療業界専門の転職サイトを使うのがおすすめです。一般的な転職サイトにも求人は掲載されていますが、専門サイトならではの求人や、より実情に沿った情報などを手に入れられるでしょう。
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