診療放射線技師になるにはどうすればいいの?資格やキャリアパスについて解説
2024/11/11
2024/11/11
放射線を利用した検査・治療のスペシャリストである診療放射線技師は、ニーズが高くやりがいの大きい職種です。
診療放射線技師になるには、国家試験に合格し、医療機関などから内定をもらわなければいけません。
この記事では、診療放射線技師を目指す方に向け、仕事内容・国家試験の概要・主な就職先・就職活動のポイントについて解説します。
診療放射線技師になるには、国家試験に合格し、医療機関などから内定をもらわなければいけません。
この記事では、診療放射線技師を目指す方に向け、仕事内容・国家試験の概要・主な就職先・就職活動のポイントについて解説します。
診療放射線技師ってどんな職業?仕事内容・年収・休日について解説
診療放射線技師の仕事内容・年収・休日について解説します。
診療放射線技師の主な業務は、医師の指示に基づいて、放射線を使用した検査や画像診断、治療に携わることです。
放射線の取り扱い方法を間違えると重大なトラブルになります。医師と歯科医師を除くと、日本で人の身体に放射線を照射できるのは診療放射線技師だけです。
診療放射線技師は、一般X線撮影(レントゲン)や乳房X線撮影(マンモグラフィ)、消化管造影検査など幅広い検査に携わります。さらに手術と抗がん剤と並び、がんの三大療法のひとつである放射線治療も、診療検査技師の仕事です。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」※1によると、診療放射線技師の平均年収は、537万円です。
勤務先によって年収は異なりますが、規模の大きい医療機関ほど年収が高い傾向にあります。医療機関の年収の目安は下記の通りです。
・大学病院:400万~600万円
・国立・公立病院:400万~600万円
・民間病院:370万~450万円
・クリニック:350万~400万円
休日も勤務先によって異なります。勤務先ごとの一般的な休日は、下記の通りです。
・病院:4週8休
・クリニック:日曜祝日+平日1日の週休2日制
・検査機関や医療機器メーカーなどの一般企業:土日祝日の完全週休2日制
病院は入院施設を備えているため、夜勤・当直・オンコール当番をしなければいけない場合が多く、ハードワークになりがちです。
※1参照:厚生労働省|職業情報提供サイト「jobtag」
(1)仕事内容
診療放射線技師の主な業務は、医師の指示に基づいて、放射線を使用した検査や画像診断、治療に携わることです。
放射線の取り扱い方法を間違えると重大なトラブルになります。医師と歯科医師を除くと、日本で人の身体に放射線を照射できるのは診療放射線技師だけです。
診療放射線技師は、一般X線撮影(レントゲン)や乳房X線撮影(マンモグラフィ)、消化管造影検査など幅広い検査に携わります。さらに手術と抗がん剤と並び、がんの三大療法のひとつである放射線治療も、診療検査技師の仕事です。
(2)年収
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」※1によると、診療放射線技師の平均年収は、537万円です。
勤務先によって年収は異なりますが、規模の大きい医療機関ほど年収が高い傾向にあります。医療機関の年収の目安は下記の通りです。
・大学病院:400万~600万円
・国立・公立病院:400万~600万円
・民間病院:370万~450万円
・クリニック:350万~400万円
(3)休日
休日も勤務先によって異なります。勤務先ごとの一般的な休日は、下記の通りです。
・病院:4週8休
・クリニック:日曜祝日+平日1日の週休2日制
・検査機関や医療機器メーカーなどの一般企業:土日祝日の完全週休2日制
病院は入院施設を備えているため、夜勤・当直・オンコール当番をしなければいけない場合が多く、ハードワークになりがちです。
※1参照:厚生労働省|職業情報提供サイト「jobtag」
診療放射線技師への第一歩!国家資格について解説
診療放射線技師になるには、国家資格の取得が必須です。国家資格の受験資格や試験の概要などを紹介します。
受験資格を得るには、国が指定する4年制大学や3年制の専門学校で、診療放射線技師養成課程を修了しなければいけません。
近年は3年制の教育機関が4年制に移行するケースが多く、年々4年制大学が増える傾向にあります。また、大学院を修了してから診療放射線技師として働くケースも増えています。
国家試験は毎年1回、2月に実施されます。合格発表は3月に厚生労働省のホームページで行われます。
受験地は、北海道・東京都・大阪府など全国8都市からの選択制です。
ただし、「58年改正法」による改正前の「診療エックス線技師試験」または「特例試験」の合格者で科目免除を希望する場合は、東京都での受験が必須です。
試験内容は多岐にわたり、基礎医学大要・理工学・放射線科などの科目が出題されます。
マークシート式で、1問1点・全200問出題されます。合格のためには200点満点中120点以上を獲得する必要があり、さらに0点の科目が1科目以下という条件も課されています。そのため、特定の分野に偏らずに、バランスの取れた学習が求められます。
例年70%から80%後半で推移していますが、受験者は養成課程で十分な準備・対策をしています。また、診療放射線技師の養成校では卒業試験を実施しており、合格しないと国家試験を受験できません。
このような背景を考えると、試験自体の難易度は決して低くないため、日頃の講義を含め、しっかり勉強する必要があります。
(1)受験資格
受験資格を得るには、国が指定する4年制大学や3年制の専門学校で、診療放射線技師養成課程を修了しなければいけません。
近年は3年制の教育機関が4年制に移行するケースが多く、年々4年制大学が増える傾向にあります。また、大学院を修了してから診療放射線技師として働くケースも増えています。
(2)国家試験の概要
国家試験は毎年1回、2月に実施されます。合格発表は3月に厚生労働省のホームページで行われます。
受験地は、北海道・東京都・大阪府など全国8都市からの選択制です。
ただし、「58年改正法」による改正前の「診療エックス線技師試験」または「特例試験」の合格者で科目免除を希望する場合は、東京都での受験が必須です。
(3)国家試験の内容
試験内容は多岐にわたり、基礎医学大要・理工学・放射線科などの科目が出題されます。
マークシート式で、1問1点・全200問出題されます。合格のためには200点満点中120点以上を獲得する必要があり、さらに0点の科目が1科目以下という条件も課されています。そのため、特定の分野に偏らずに、バランスの取れた学習が求められます。
(4)国家試験の合格率
例年70%から80%後半で推移していますが、受験者は養成課程で十分な準備・対策をしています。また、診療放射線技師の養成校では卒業試験を実施しており、合格しないと国家試験を受験できません。
このような背景を考えると、試験自体の難易度は決して低くないため、日頃の講義を含め、しっかり勉強する必要があります。
医療機関がメイン!診療放射線技師の就職先について解説
診療放射線技師の主な就職先について解説します。
診療放射線技師の勤務先として最も一般的なのは、大学病院や国立病院などの病院です。一般X線撮影・乳房X線撮影・消化管造影検査・CT検査・MRI検査・放射線治療など、幅広い業務に携わることができます。
キャリアの初期段階では、一般X線撮影をはじめとする基本的な撮影技術の習得がメインで、経験を積むにつれて高度な検査や治療にも携わるようになります。
クリニックでは、一般X線撮影を中心に、婦人科であれば乳房X線撮影といったように診療科に特化したスキルを磨けます。
夜勤がなくワークライフバランスが取りやすい、患者との距離が近く地域医療に貢献できるなどのメリットがある職場です。
ただし、受付業務など検査業務以外の仕事も幅広く任されるケースが多い、給与水準が低めといったデメリットもあります。
病気の発見・予防のために検査を行う施設です。主な業務内容は、一般X線撮影・乳房X線撮影などです。
業務内容がある程度決まっており、一般的に1日あたりの検査数が多いため、検査スキルを伸ばしやすい職場です。
健診の準備やデータ入力をはじめとする事務作業など、検査・治療以外の業務を任される場合もあるので、あらかじめ業務範囲を確認しておくとよいでしょう。
一般企業にも診療放射線技師の活躍の場はあります。代表的な仕事は、医療機器メーカーでのアプリケーションスペシャリストです。医療機器のデモンストレーションや操作方法の説明、導入サポートを行い、担当製品の導入につなげます。
また、営業職や機器の開発なども、診療放射線技師としての知識・スキル・経験が活かせる職種です。
診療放射線技師の養成校の教員として後進の育成に携わったり、研究者として医療技術の発展に貢献したりするキャリアです。大学院に進学して修士号や博士号を取得し、より専門的な研究活動を行う診療放射線技師も増えています。
教育・研究機関の求人は、診療検査技師としての実務経験が求められるケースがほとんどです。ある程度キャリアを積んでから、ステップアップのために働く職場だといえるでしょう。
(1)病院
診療放射線技師の勤務先として最も一般的なのは、大学病院や国立病院などの病院です。一般X線撮影・乳房X線撮影・消化管造影検査・CT検査・MRI検査・放射線治療など、幅広い業務に携わることができます。
キャリアの初期段階では、一般X線撮影をはじめとする基本的な撮影技術の習得がメインで、経験を積むにつれて高度な検査や治療にも携わるようになります。
(2)クリニック
クリニックでは、一般X線撮影を中心に、婦人科であれば乳房X線撮影といったように診療科に特化したスキルを磨けます。
夜勤がなくワークライフバランスが取りやすい、患者との距離が近く地域医療に貢献できるなどのメリットがある職場です。
ただし、受付業務など検査業務以外の仕事も幅広く任されるケースが多い、給与水準が低めといったデメリットもあります。
(3)健診・検査センター
病気の発見・予防のために検査を行う施設です。主な業務内容は、一般X線撮影・乳房X線撮影などです。
業務内容がある程度決まっており、一般的に1日あたりの検査数が多いため、検査スキルを伸ばしやすい職場です。
健診の準備やデータ入力をはじめとする事務作業など、検査・治療以外の業務を任される場合もあるので、あらかじめ業務範囲を確認しておくとよいでしょう。
(4)一般企業
一般企業にも診療放射線技師の活躍の場はあります。代表的な仕事は、医療機器メーカーでのアプリケーションスペシャリストです。医療機器のデモンストレーションや操作方法の説明、導入サポートを行い、担当製品の導入につなげます。
また、営業職や機器の開発なども、診療放射線技師としての知識・スキル・経験が活かせる職種です。
(5)教育・研究機関
診療放射線技師の養成校の教員として後進の育成に携わったり、研究者として医療技術の発展に貢献したりするキャリアです。大学院に進学して修士号や博士号を取得し、より専門的な研究活動を行う診療放射線技師も増えています。
教育・研究機関の求人は、診療検査技師としての実務経験が求められるケースがほとんどです。ある程度キャリアを積んでから、ステップアップのために働く職場だといえるでしょう。
診療放射線技師の就職ってどうなの?就職先の選び方も解説
診療放射線技師は、患者の身体を傷つけずに検査・治療するために欠かせない存在です。病気の予防や早期発見が重要視されるなか、今後ますます活躍の場が広がっていくでしょう。
国家資格が必要でニーズの高い職種なので、しっかり準備すればスムーズに就職できる傾向にあります。
新たに診療放射線技師になった人が就職する主なルートは、学校や養成所からの紹介や専門誌の求人広告です。また、日本放射線技師会と各都道府県放射線技師会でも就職の紹介をしています。
転職の場合は、転職サイトや医療機関などのWebページからの応募、転職エージェントの紹介がメインです。
自分に合った就職先を選ぶには、臨床実習を活用しましょう。臨床実習では、さまざまな医療機器を操作する機会があるので、特に興味が惹かれる分野を見つけ、就職先を選ぶ軸を決めておくとスムーズです。
もし、自分が向いている分野がわからない場合は、診療科の多い病院を選ぶのも方法のひとつです。病院内のローテーションを通し、自分の適性・興味を見極め、キャリアプランを考えましょう。
国家資格が必要でニーズの高い職種なので、しっかり準備すればスムーズに就職できる傾向にあります。
新たに診療放射線技師になった人が就職する主なルートは、学校や養成所からの紹介や専門誌の求人広告です。また、日本放射線技師会と各都道府県放射線技師会でも就職の紹介をしています。
転職の場合は、転職サイトや医療機関などのWebページからの応募、転職エージェントの紹介がメインです。
自分に合った就職先を選ぶには、臨床実習を活用しましょう。臨床実習では、さまざまな医療機器を操作する機会があるので、特に興味が惹かれる分野を見つけ、就職先を選ぶ軸を決めておくとスムーズです。
もし、自分が向いている分野がわからない場合は、診療科の多い病院を選ぶのも方法のひとつです。病院内のローテーションを通し、自分の適性・興味を見極め、キャリアプランを考えましょう。
まとめ
診療放射線技師は、医師の指示のもと一般X線撮影などの放射線を利用した検査や治療を行う職種です。
診療放射線技師になるには、4年制大学や3年制の専門学校で、診療放射線技師養成課程を修了し、国家資格に合格しなければいけません。
主な就職先は病院やクリニックなどの医療機関ですが、健診・検査センターや一般企業などで働く道もあります。
国家資格が必要でニーズも高いため、就職活動を不安に思う必要はあまりありません。
求人を見つける主な方法は、新卒であれば学校や養成所からの紹介・専門誌の求人広告、転職であれば転職サイト・医療機関などのWebページ・転職エージェントなどです。
診療放射線技師になるには、4年制大学や3年制の専門学校で、診療放射線技師養成課程を修了し、国家資格に合格しなければいけません。
主な就職先は病院やクリニックなどの医療機関ですが、健診・検査センターや一般企業などで働く道もあります。
国家資格が必要でニーズも高いため、就職活動を不安に思う必要はあまりありません。
求人を見つける主な方法は、新卒であれば学校や養成所からの紹介・専門誌の求人広告、転職であれば転職サイト・医療機関などのWebページ・転職エージェントなどです。
この記事が気に入った場合は
Xへポストをお願いします