転職エージェントの選び方とは？見極めポイントを紹介

転職エージェントを利用した転職活動を成功させるには、転職エージェントの選び方が非常に重要です。しかし、選び方がわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、医療業界での転職を希望する方向けに、転職エージェントの選び方や有効活用するコツを解説します。

最初に、転職エージェントを選ぶ際は、1社に絞る必要は全くありません。

登録してみないと自分に合うか判断できないので、まずは3～6社ほどの転職エージェントに登録し、キャリア面談を受け、適した転職エージェントを選んでメインとして利用すると効率的です。

登録する際に重要なのが、転職エージェントの種類です。転職エージェントは大きく「総合型」と「特化型」にわかれます。

・総合型
幅広い業界や職種の求人を取り扱っており、求人の豊富さが特徴です。

さまざまな業界・職種の転職市場に精通したキャリアアドバイザーが多く、幅広い情報を提供してもらえます。

豊富な求人・情報をもとに比較・検討できるため、医療業界とIT業界といったように、複数の業界・業種を検討している転職者に適しています。

ただし、登録者数が多い分サポートが手薄になりやすい、担当者が志望業界に詳しいとは限らないといったデメリットもあるので、要注意です。

・特化型
業界・職種・年齢層・属性など特定の領域に特化した転職エージェントです。そのジャンルの転職に関する知見が豊富なため、的確なサポートをしてもらえます。

特に業界特化型の転職エージェントは、各企業とのつながりが深いのが特徴。現場の実態や業界動向といったリアルな情報の提供、応募企業に合わせた選考対策など、総合型では難しいきめ細やかなサポートを受けられます。

医療業界に特化した転職エージェントも存在するので、ぜひ登録しておきましょう。

その反面、総合型と比べ、求人の総数が少ない、他の業界・職種との比較がしにくいといったデメリットがあります。

総合型と特化型それぞれ1～3社ずつ登録すると、それぞれのメリットを活かしつつ、デメリットも補えます。

転職エージェントを選ぶ際は、下記のような点をチェックしましょう。

1.求人の数
求人が多いほど、応募先の選択肢が増えるので求人の数は必ず確認しておくのをおすすめします。

全体の求人数だけではなく、「ハイクラスの求人が多いか」「外資系MRの求人はどのくらいあるか」など希望に沿った求人の数も要チェックです。

2.サポート内容
転職エージェントによって注力しているサポート内容は異なります。若い求職者が多い転職エージェントは選考対策に力を入れている場合が多いですが、求人の紹介がメインという転職エージェントもあります。

「医療業界での転職が初めてだから選考対策が手厚いところがいい」など、自分に必要なサポートを見極め、適した転職エージェントを選びましょう。

3.立地
最初の面談だけでなく、その後の面談や面接練習で転職エージェントに出向く機会があります。忙しいなか遠方の転職エージェントに行くのは大変なので、職場・家から近い、またはオンライン対応が充実している会社を選ぶのをおすすめします。

4.キャリアアドバイザーとの相性
キャリアアドバイザーとの相性が悪いと、満足のいくサポートが受けられないばかりか、ペースを乱されかえって転職活動の妨げとなる場合もあります。
担当者との相性は、実際に面談したりサポートを受けたりしてみなければ、判断できません。次のパートで、相性を見極めるポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

相性のよいキャリアアドバイザーは人によって異なります。相性を判断するためのポイントを紹介します。

万が一、相性が悪ければ転職エージェントに相談し担当者を変更してもらう、他社を利用するといった対策が効果的です。

1.最初の面談が丁寧か
求人の紹介や選考対策などのサポートをするには、求職者の希望や適性などに関する深い理解が不可欠です。最初の面談で、求職者のキャリア相談を丁寧にするキャリアアドバイザーであれば、的確なサポートができる可能性が高いでしょう。

2.希望する業界・業種の知見があるか
優秀なキャリアアドバイザーであっても、業界・業種の知見がなければ、質の高いサポートができないかもしれません。

特に総合型の転職エージェントの場合、得意とする領域はキャリアアドバイザーによって異なります。希望する業界・業種の転職サポート経験があるのかを質問する、現在の転職市場について聞くといった方法で、どの程度の知見があるか確認するのもおすすめです。

3.紹介される求人が希望・適性と合っているか
希望・適性と合った求人を紹介してくれるキャリアアドバイザーは、求職者のニーズをしっかりヒアリングし、マッチする求人を見つけられるだけのスキルがあるといえます。

しかし、一見すると希望にマッチする案件ではなくても、実は優良求人だったというケースも少なくありません。紹介された求人が合わないと感じたときは、一度理由を聞いてみるのをおすすめします。

4.レスポンスの頻度がちょうどよいか
「レスポンスが遅くて案件が進まない」「連絡が多すぎてストレスになる」など、キャリアアドバイザーからの連絡頻度に悩む転職者は少なくありません。

あまりにもレスポンスの頻度が自分と合わないと、転職活動に支障が出る可能性があります。相談しても改善されない場合は、相性が悪いと判断しましょう。

5.シビアな意見を伝えてくれるか
例えば「今は希望条件での転職が難しいので、他の会社で3年ほど経験を積んだ方がよい」といったシビアな意見を伝えたうえで代替案を出してくれる担当者は、信頼できる可能性が高いでしょう。

プロとはいえシビアな意見は伝えにくいですし、求職者の気持ちを害して売上が減るリスクもあります。それだけ求職者のキャリアを真剣に考えている証拠です。

転職エージェントを有効活用するには、次の3つのポイントをおさえましょう。

1.希望を明確に伝える
「年収は○○万円以上がいい」「外資系の製薬会社で働きたい」など、キャリアアドバイザーに希望をしっかり伝えましょう。

キャリアアドバイザーのアドバイスは役に立ちますが、流されるままに転職すると後悔してしまうかもしれません。自分の希望を実現するために、キャリアアドバイザーに協力してもらうという意識が大切です。

2.転職意欲の高さを示す
転職エージェントとのビジネスモデルでは、求職者の入社が決まったタイミングで求人企業が報酬を払います。そのため、同レベルの求職者が2人いた場合は、より転職意欲の高い方を優先する傾向にあります。

「よい求人があれば早く転職したい」といったように、意欲を伝えることで、優先的にサポートしてもらえるかもしれません。

3.嘘をつかない
キャリアアドバイザーによい印象を与えるために、転職理由やスキルなどを取り繕って伝えることはやめましょう。

キャリアアドバイザーはヒアリングの内容をもとに求人の紹介やアドバイスをするため、誤った情報を伝えてしまうと、適切なサポートができません。
特に経歴の詐称は、内定取り消しなど重大なトラブルにつながるので絶対にやめましょう。


【まとめ】

転職エージェントには、幅広い求人を取り扱う総合型と特定の領域に特化した特化型があります。それぞれ1～3社ずつ登録し、自分に合った転職エージェントを見極めましょう。

転職エージェントを選ぶ際にチェックすべきポイントは、求人の数・サポート内容・立地・キャリアドバイザーとの相性の3つです。

特にキャリアアドバイザーとの相性は重要なので、最初の面談が丁寧か・希望する業界や職種の知見があるか・紹介される案件が希望と合っているかなど、しっかりチェックしましょう。

また、希望を明確に伝える・転職意欲の高さを示す・嘘をつかないの3点を意識すると、より転職エージェントを有効活用ができます。

転職エージェント以外の方法を併用して転職活動したい場合は、医療業界特化型の転職サイトがおすすめです。一般の転職サイトやハローワークなどと比べ、医療業界の求人が豊富にあります。