全国の看護師の年収は480万円が普通?気になる年収の中央値

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全国の看護師の年収は480万円が普通?気になる年収の中央値

一般的に看護師は稼げる職業、というイメージがあります。
しかし、本当に看護師は稼げる職業なのでしょうか。
今回は気になる看護師の平均年収と、スキルアップについて解説します。

気になる看護師全体の平均年収は478.3万円

気になる看護師全体の平均年収は478.3万円
平成29年度の賃金構造基本統計調査のデータによると、看護師全体の平均年収は478.3万円です。
現在日本で働いている男女全ての職種の平均値が491.2万円であるという数字と比較すると、稼げるという印象とは少し違うような印象を受けることでしょう。
イメージとは裏腹にごく平均的、もしくは平均より少し下ということに驚く人もいるかもしれません。

(1)女性の職種別年収ランキングではトップ20位内にランクイン

全職種における女性の平均年収は、377.8万円であるというデータがあります。
女性だけで比較すると、確かに女性看護師の平均年収は高い方と言えるでしょう。
実際、女性の職種別の年収ランキングでは、学校教員や薬剤師や獣医師などと並び、看護師はトップ20位内にランクインしています。

(2)男性看護師など扶養家族がいる場合は手当てがプラス

看護師の年収は病院の給与規定によって決められているので、男性看護師と女性看護師の年収の差はあまりありません。
ただし、男性看護師などで扶養家族がいる場合は一般的に手当てが加算されるので、女性看護師よりもその分年収が高くなる場合があります。

(3)准看護師の場合は平均年収が405.6万円と正看護師よりも低い

准看護師の年収の平均値は405.6万円と正看護師よりも低い数字になっています。
准看護師は正看護師に比べて、給与の基準が低いことが多く、同じ仕事内容なのに給与が低いと不満を持つ人も少なくありません。
ただし、准看護師は正看護師よりも早い年数で資格が取得できる点や、それでも女性の全体平均年収は上回っているという点などから、一概に年収が低く損な仕事であると言うこともできないようです。

同じ看護師でも地方と都市部では平均年収に差がある

同じ看護師でも地方と都市部では平均年収に差がある
都道府県別に平均年収に差があるのは看護師という仕事の特徴です。
仕事内容や勤務体系は変わらないのに、「地方と都市部で給料にかなりの差が出ている」ということも少なくありません。

実際に平均年収1位の京都府の541万円と最下位の宮崎県の395万円では、150万円近くの差がでていることがわかります。
また、人口における看護師の比率も年収に関係しており、看護師の人口が比率として少なくなりやすい都市部は年収が高いという傾向があります。

給料をアップするための3つの方法

給料をアップするための3つの方法
では、今より良い給料が欲しい!と思ったら、どのようにすればいいのでしょうか。
ここでは、看護師が給料を上げるために有効な方法を3つご紹介します。

(1)より専門知識と経験を要する職場を選ぶ

透析などの専門知識と経験が必要とされるような職場では、病院によっては透析手当などの技能手当がもらえる場合があります。
また、循環器科や脳神経外科、救急外来などのオペ室担当の看護師も、平均年収が他の科の看護師と比較して高いというデータがあります。
ただし、このような科は緊急性が高いケースも多く、多忙な中で看護師のスキルの高さも要求される大変な職場であることも多いです。

(2)都市部の私大病院で働く

病院の給与には地域差があり、最も給与平均が高い都道府県は京都府、次いで東京都です。
さらに大規模な大学附属病院などでは、仕事は忙しい分夜勤手当などの手当ても充実しているので平均年収が高い傾向があります。
特に東京の私大の附属病院は治療のための研究も盛んに行われているので、最新の医療技術に触れることで看護師としてのスキルアップにもつながるでしょう。

(3)管理職への昇進を狙う

看護主任や看護師長といった管理職へ昇進することができれば、役職手当がつく分給与は高くなります。
大学病院での昇進を狙うのは大変な道のりですが、その分やりがいも大きく、まさに一生のお仕事として看護という職に携わるプロフェッショナルに成長できるでしょう。

まとめ

まとめ
看護師の年収事情や給料アップのコツをお伝えしました。
給与アップを狙うなら、昇進はもちろん、職場を変えることで簡単に可能となる場合があります。
もし今の職場の待遇に不満があるなら、転職をすることも1つの手段でしょう。

一般的な転職サイトはもちろんですが、看護師の転職なら医療業界に特化した転職サイトや人材紹介会社への登録がおすすめ。看護師向け求人も豊富で効率的に進めることができるでしょう。