専門医の資格を持つ医師は転職で有利?取得の方法も解説

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専門医の資格を持つ医師は転職で有利?取得の方法も解説

専門医の資格を持っていると医師が転職する際に、有利になるケースが多いと言われています。しかし、取得のハードルが高いためキャリアプランに合わせてしっかり検討しましょう。

この記事では、専門医資格の概要、なぜ専門医資格を持っていると転職に有利なのか、専門医資格が評価されやすい転職先などをご紹介します。

専門医資格とはそもそもどんな資格?取得する方法とは

専門医資格とはそもそもどんな資格?取得する方法とは
専門医は、専門分野に関して一定のスキルや技術を持っていることを証明する資格です。転職にも有利なため、医師の多くが取得を希望しています。

従来は、各学会の独自カリキュラムを終了した医師に専門医資格を与えていました。しかし、学会によって専門医の質に差があることから、2018年に新専門医制度がスタート。各学会と日本専門医機構によってつくられたプログラムを使用し、統一的な基準で認定されるようになりました。

新専門医制度では、初期臨床研修を終えた医師が、日本専門医機構の認定をうけた医療機関で、3年以上研修を受けなければいけません。

医療機関が研修先として指定されるには、医師数や手術件数など厳密な決まりがあります。そのため、大学病院など大規模な病院で研修を受けることになるでしょう。

また、専門医を目指す医師は1つの医療機関にしか応募できないというルールがあり、不合格者は二次募集に応募するシステムです。そのため、人気のある医療機関や診療科目を希望する医師は、応募先をしっかり見極める必要があります。

専門医資格を取得するためには、3年以上の長い期間がかかり勉強も大変です。さらに、専門医資格取得後は、5年ごとに資格を更新しなければいけません。専門医資格を取得するメリットが、時間と労力に見合うかを考えて、キャリアプランを考えましょう。

医師の転職は専門医資格があると有利!その理由を解説

医師の転職は専門医資格があると有利!その理由を解説
専門医資格を取得している医師は転職で有利だと言われていますが、どのような理由があるのでしょうか。詳しく解説します。

(1)応募先にスキルをアピールできる
採用を勝ち取るには、応募先に自分の強みをアピールすることが重要です。専門医の資格を取得するには、一定のハードルをクリアする必要があるので、客観的に自分の能力を示せます。

履歴書に記載することで面接に進みやすくなり、専門医資格を持たない医師よりも有利に転職活動ができるでしょう。

また、専門医を取得するにはさまざまな症例を経験する必要があります。そのため、専門医資格を持つ医師は、臨床スキルが高いと評価されます。

専門資格の取得や更新は決して簡単ではありません。コツコツと学び続ける姿勢や努力、向上心は、応募先企業に好印象を与える可能性が高いです。

さらに、専門医資格を持っていると、昇格・昇給しやすいというメリットもあります。管理職を目指す場合、専門医資格を必須としている医療機関も少なくありません。

(2)専門医資格を持つ人材の採用はメリットが大きい
専門医資格が転職にプラスになる理由として、専門医資格を持つ医師を採用すると、医療機関側に大きなメリットがあることがあげられます。

専門医が所属していても、法律的に可能な業務範囲が広がったり、診療報酬が大幅に上がったりといった直接のメリットはありません。

しかし、専門医が在籍していることをホームページや医療広告、院内掲示でアピールできるため、患者に向けて専門性の高さを示せます。

近年はインターネットの普及により、事前に病院や医師をリサーチしてから来院する患者が増加しています。専門医に診察してもらいたいと考える患者が増えているため、採用側は専門医を採用することで、集患に有利に働くことを期待しています。

また、専門医を採用することで、若手医師を呼び込めるのも大きなメリットです。研修施設の認定を受けるには、専門医や指導医の在籍が必須です。施設認定を受け指導体制を充実させれば、若手医師を採用しやすくなります。医師不足の深刻化を背景に若手医師の確保に注力している医療機関にとって、専門医資格を持つ医師は魅力的な存在です。

専門医資格を持っている医師が採用されやすい転職先とは

専門医資格を持っている医師が採用されやすい転職先とは
応募する医療機関の方針によって、専門医資格が有利に働くかどうかは異なります。下記のような特徴の医療機関は、採用時に専門医資格を重要視する傾向があります。

(1)大規模な病院
大学病院や総合病院など大規模な医療機関は、診療科目が細分化していることが多く、専門性の高い医療が行われています。そのため、高い専門性を持ち最先端の医療に適応できる医師が求められるのです。

専門医資格を取得することで、一定の知識や臨床経験があり、スキルアップを続けられる人材だと評価され、採用にプラスに働く可能性は高いでしょう。

また、研修医などの指導・育成ができるスキルがあれば、専門性を活かして教育担当としても活躍できます。

(2)専門医資格のための研修施設への認定を目指している
専門医資格取得のための研修施設に指定されるには、医師数や手術件数などの条件を満たさなければいけません。また研修施設にふさわしい、指導ができるよう人材を充実させる必要があります。専門医資格を持つ医師を採用することで、優れたスキルや豊富な経験を持つ人材を充実させ、研修施設認定を目指す医療機関も多いでしょう。

(3)急性期病院
急性期病院は、短期集中的にスピード感を持った診療が求められる病院です。そのため、専門的な診療を迅速にできる医師が求められています。各分野のスペシャリストである専門医であれば、高い専門性を活かして力を発揮できるでしょう。

専門医資格が採用に有利に働きにくい転職先

専門医資格が採用に有利に働きにくい転職先
医療機関によっては、専門医資格を重要視しない転職先もあります。

(1)中小規模の病院やクリニック
中小規模の病院やクリニックは診療科目が細分化されていないことが多く、さまざまな症例の患者が来院します。そのため、「一般内科」「一般外科」といったように、幅広い内容の診療に対応するスキルが求められるでしょう。

ただし、専門分野に特化した病院やクリニックの場合、規模の大小にかかわらず、専門医資格が重視される傾向にあります。

(2)介護施設や療養型病院
介護施設や療養型病院の場合、利用者や患者が持つ疾患はさまざまです。一般的な診療や全身管理がメインのため、専門性は重視されない場合が多いでしょう。専門医の資格よりも、幅広い知識や経験、継続的に関係を築くコミュニケーション能力が求められます。

(3)健診医
健診医の主な業務は、定期健診や特定検診などです。専門的で高度な診療よりも、読影スキルなど病気の早期発見や一次予防につながる能力が求められます。

近年の健診センターは、居心地のよさを追求し、受診者を増やす取り組みをするケースが増えています。それに伴い、コミュニケーション能力が高く、接遇スキルに優れた医師が歓迎されることが多いです。そのため、専門医資格は重視されにくい傾向にあります。


【まとめ】

専門医資格は、特定の専門分野に関して一定水準の知識や技術、臨床経験をもつことを証明できる資格です。そのため、医師を採用する際に重要視されることも少なくありません。

将来を考え専門医資格を取得する医師が増えていますが、最低3年以上の研修が必須など、資格取得のハードルは高いでしょう。

専門医資格は、大規模な病院などで重要視されますが、中小規模の病院やクリニックではあまりプラス材料にならない場合もあります。そのため、キャリアに必要かどうかを見極めることが大事です。

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