女性医師の転職事情ってどうなの?職場選びのポイントとは

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女性医師の転職事情ってどうなの?職場選びのポイントとは

医師は男性が多い職業ですが、近年は女性医師の人数が増加しています。医師はハードワークになりがちな職業なので、結婚・出産・育児といったライフワークの変化に合わせてキャリアを考える必要があるでしょう。

この記事では、女性医師の転職事情や人気の転職先、職場選びのポイントをご紹介します。

女性医師の転職事情ってどうなの?主な転職理由もご紹介

女性医師の転職事情ってどうなの?主な転職理由もご紹介
厚生労働省が発表した『令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況』によると、日本の医師の総数は339,623人。そのうち女性医師は77,546人で22.8%を占めます。

医師の世界は男性の比率が高く、女性医師の働き方に理解や協力を得にくい場合もあります。また、男性との体力差によりハードワークを続けるのが難しい傾向があるでしょう。

そのため、男性医師とは違うアプローチでキャリアプランを立てるのがおすすめです。キャリアを考えるヒントとして、女性医師の主な転職理由をご紹介します。
※https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/20/dl/R02_kekka-1.pdf

(1)結婚・出産・育児などライフステージの変化
育児や家事などに男女平等に取り組む考えが広まってきていますが、まだまだ女性の方がライフステージの変化による影響を受けやすい傾向にあります。

女性の多くが20代後半~30代後半に出産を経験しています。その時期は、女性医師が初期研修を終えて医師としてのキャリアを積み重ねる時期にあたるので、出産・子育てがキャリアに大きく影響していると言えるでしょう。

日本医師会男女共同参画委員会と日本医師会女性医師支援センターが平成30年に発表した『女性医師の勤務環境の現況に関する調査報告書』によると、女性医師のうち47%以上が1ヶ月以上休職したことがあり、その8割以上が出産・子育てが理由という結果が出ています。女性医師が出産・子育てをする場合、多くが一時的にキャリアを中断している状況です。

配偶者が男性医師のケースも多く、配偶者も多忙のため家事や育児ができない場合、女性医師にかかる負担は大きいでしょう。

時短勤務を導入したり、病院内に託児所を設置したりと育児をサポートしている職場も増えてきますが、まだ充分とは言えません。病院によっては、子育てへの理解がないケースもあります。そこで、育児に時間を割ける職場環境を求めて、転職する女性医師が多いのです。

また、配偶者の転勤による引っ越し、家族の病気や介護なども、転職の理由となります。

(2)非常勤から常勤に働き方を戻したい
女性医師は、出産・育児などによるライフステージの変化により、非常勤勤務や時短勤務へ転換するケースが多いです。

将来的に子育てが落ち着いたら常勤の戻りたいと考えている方が多く、そのタイミングで職場環境のよい医療機関やキャリアアップにつながる医療機関に転職する場合があります。

(3)ハードワーク
医師不足によりハードワークが常態化している病院は少なくありません。入院患者の担当や外来診療、当直、オンコール対応、当直明けの手術・外来診療など業務が多く、不規則な勤務形態が続き、休みも少ないケースが多いでしょう。

女性医師の場合は男性医師と体力に差があるので、特に疲労を感じやすいです。また、プライベートの時間や勉強の時間が取れないという悩みも多いでしょう。ワークライフバランスの取れた働き方を希望して、転職を希望するケースも少なくありません。

(4)人間関係
人間関係は男性医師にとっても転職のきっかけになりやすいですが、女性の場合は男性社会との相性というハードルもあります。女性医師の割合は年々増加傾向にありますが、上司や先輩、同僚の多くは男性医師です。

医師は病院内の異動によってスキルを磨き、昇格や年収アップをしていきますが、人間関係が上手く築けないと、キャリア形成に支障が出る場合もあります。

女性医師が活躍しやすい転職先とは?人気の診療科目をご紹介

女性医師が活躍しやすい転職先とは?人気の診療科目をご紹介
女性医師が転職先を探す場合、家庭との両立などの理由から、当直勤務や夜勤が少なく、ワークライフバランスがとりやすい職場を選ぶ傾向にあります。人気の職場をいくつかご紹介します。

(1)眼科
眼科は患者の移動など身体的負荷の大きい業務が少ない、外来がメインでワークライフバランスが取りやすいといった理由で、女性医師に人気の職場です。

目の病気や白内障、メガネ・コンタクトの処方箋に加え、レーシックや人工レンズのインプラント手術などに携わります。最先端の技術に触れる機会が多く、やりがいにつながるでしょう。

患者の年齢層が幅広く、子どもの治療や失明につながる病気の対応など心配りが重要な場面が多いため、高いコミュニケーション能力が必要です。

(2)皮膚科
大きく分けると、皮膚疾患を治療する皮膚科と美容目的の自費診療を行う美容皮膚科の2種類があります。どちらも、外来がメインで、緊急対応が少ないため、女性に人気の職場です。最先端の技術や知識、コミュニケーション能力が重要視されます。

近年は美容皮膚科に通う人が増加しており、美容皮膚科医のニーズが増えています。美容皮膚科は自由診療でリピーター率が高いため、給与が高額になる傾向があります。ワークライフバランスを保ちつつ、高収入を得たい女性医師にマッチしています。

(3)産婦人科
産婦人科は、お産など夜間勤務の機会もあり、ハードワークになりやすい職場ですが、女性の身体に関する診療科目なので、女性医師が多い傾向にあります。看護師も女性がほとんどで、助産師は全て女性のため、女性がメインとなって活躍できる職場環境が魅力です。

不妊治療に対する保険適用がスタートしたことにより、不妊治療の利用者の大幅な増加が予想され、産婦人科医の役割はますます大きくなっていくでしょう。

その他、始業時間や就業時間が決まっている産業医や、時間外診療がほとんどなく患者との接点が少ない放射線科などが、女性医師の転職先として人気です。

後悔しないキャリアのために!女性誌が転職先を選ぶポイントとは

後悔しないキャリアのために!女性誌が転職先を選ぶポイントとは
同じ診療科目でも、職場によって働きやすさは大きく異なります。ここでは転職先を選ぶ際に、チェックすべきポイントをご紹介します。

(1)希望条件に優先順位をつける
ワークライフバランスや給与など、転職先に求める条件がいくつかある方も多いかと思います。しかし、全ての条件が希望通りの転職先はなかなか見つかりません。優先順位をつけて「年収は少し減っても時短勤務を希望」と希望を明確にすることで、満足のいく転職につながるでしょう。

(2)勤務形態や福利厚生を確認する
正職員として働いていても、当直やオンコールの免除や時短勤務などの子育てサポートが受けられる医療機関はあります。育児のために転職する場合や将来子どもを持つ予定がある場合は、そういった医療機関を選ぶのをおすすめします。

また、ライフステージの変化に合わせて、時短勤務とフルタイム勤務に柔軟に対応してもらえる職場もよいでしょう。

退職金や交通費、各種手当といった福利厚生も、職場によって違いが大きいので要チェックです。院内保育所や柔軟な育児休暇制度などがあると、子育てしやすいので合わせて確認しましょう。

(3)人間関係をリサーチする
仕事と育児の両立に理解のある上司はいるか、人間関係は良好かなどもぜひチェックしておきたいポイントです。勤務形態や制度が希望通りでも、ワークライフバランスのとれた働き方が歓迎されない職場では、長く働くのは難しいでしょう。

病院見学や面接時に、職場の雰囲気をしっかりチェックしてみるのをおすすめします。ただし、職場の内情は外からは見えにくいので、医療業界に精通した専門の転職エージェントに相談して、子育てに理解のある職場なのか確認しておくと安心です。

まとめ

まとめ
女性医師のキャリアは、出産・育児などライフステージの変化の影響を受けやすく、転職の際も男性医師とは違ったアプローチが必要となります。女性医師の転職理由としては、子育てとの両立やハードワークなどがあげられます。

転職先を決める際は、希望条件に優先順位をつける、勤務形態や福利厚生を確認する、人間関係のリサーチの3点が重要です。

転職サイトを使用する場合は、医療業界に特化したサイトがおすすめです。女性医師に人気の職場の求人も多数あり、条件に合った転職先が見つかりやすいでしょう。