医師が企業に転職するにはどうしたらいいの?必要なスキルやコツを解説

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医師が企業に転職するにはどうしたらいいの?必要なスキルやコツを解説

医師免許を取得後、ほとんどの方が医師として働いています。しかし「実際に働いてみたら向いていなかった」「やりたいことが変わった」といった理由で医師以外の道を志し、一般企業で働きたいと考える人も少なくありません。

ですが、医療機関は特殊性の高い職場なので、一般企業への転職を不安に感じる方も多いでしょう。この記事では、医師が一般企業に転職する方法や必要なスキルなどを解説します。

医師を募集している企業はどんな会社?代表的なものをご紹介

医師を募集している企業はどんな会社?代表的なものをご紹介
医師の職場と言えれば病院が一般的ですが、実は多くの企業にも必要とされています。代表的なものをご紹介します。

(1)製薬会社
新薬の開発には、製薬会社で働く医師である「メディカルドクター」の力が不可欠です。特に外資系の製薬メーカーでは、昔から医師が新薬開発に携わってきました。臨床試験の実施やデータ周り、検証、承認申請のための資料作成など、幅広い業務に携わります。

平均年収は勤務医と同程度で、勤務スタイルは残業が少なくリモートワークができる企業もあります。収入を落とさずに、ワークライフバランスのとれる職場に転職したい医師から人気のある業種です。

(2)保険会社
内資系・外資系問わず大手生命保険会社では、社医を募集している場合があります。保険会社は、加入者間の公平性を保つため、加入希望者の健康状態やリスクをチェックしたうえで、契約や支払いの判断をしています。

社医の役割は、それらの判断材料を確認することです。主な業務は、診察で持病の有無や健康状態をチェックする「診査」。加入希望者から提出された人間ドックの成績表などの書類を確認する「引き受け査定」。死亡保険請求用診断書や入院手術等証明書を確認し、正確性・妥当性・公平性を評価する「支払い査定」の3つです。

勤務医と比較すると年収は高くありませんが、勤務スタイルが安定しており、有給休暇も取得しやすい環境です。

(3)産業医
産業医は、労働者が快適に働けるよう、医学のプロフェッショナルとして健康管理を行う仕事です。最低月1回は職場を訪問し、労働環境のアドバイスや健康教育なども実施します。

労働安全衛生法によって一定以上の規模の事業所では、産業医の専任が義務づけられており、産業医の活躍の場は多数あります。

(4)医療系ベンチャー
医療現場では、医療従事者の不足による過酷な労働環境など、さまざまな問題があります。医療系ベンチャーは、IT技術などを用いてそれらの課題を解決する事業を展開する企業です。医師が起業しているケースも多く、医師免許を活かしながら、新しいことにチャレンジできる環境です。

代表的な事業として、オンライン診断や腸内細菌の検査サービス、ゲノム関係、人材紹介などがあります。医師としての知見にくわえ、プログラミングなどのスキルが求められるケースが少なくありません。

ベンチャー企業の場合、年収は会社によってばらつきがありますが、大きな成功をおさめれば、莫大な収入を得られるケースもあるでしょう。

(5)コンサルティング会社
企業の抱える課題を分析し、解決策を提案するコンサルタントは、医師の転職先として人気の職業です。医学や医療業界への知見が求められる医療系コンサルティングファームはもちろん、他のジャンルのコンサルティング会社でも、医師の採用に積極的な場合があります。

理由としては、論理的思考力や課題解決能力といったコンサルタントに必要なスキルが身についている、医師免許を取得できるほどの地頭のよさがあるなどがあげられます。

なかには、将来的に開業医となるために、経営スキルを身につける目的で、コンサルタントになる医師もいます。

その他、研究機関で研究に従事する、医学的知見を活かして医療関係の記事を監修する、医療に精通したエンジニアとして活躍するなど、さまざまなキャリアが考えられるでしょう。

転職希望の医師なら知っておきたい!企業への転職に必要なスキル

転職希望の医師なら知っておきたい!企業への転職に必要なスキル
転職活動を成功させるには、企業側の求めるスキルや能力を持っていることが重要です。医師が企業に転職する場合は、医師としてのスキルだけではなく転職先での業務に必要なスキルも求められる場合が多いでしょう。

(1)医師としての専門性の高さ
企業が医師を採用する場合、専門性の高さを期待しているケースがほとんどです。医療現場での経験が豊富で医療全般の知見が深い。または、内科や外科など専門としている診療科目の、専門知識が豊富であれば、企業からのニーズは高いでしょう。

(2)柔軟な考え方
医療機関と一般企業では、組織のあり方が大きく異なります。例えば、臨床の現場では医師がトップとして他の医療職に指示を出しますが、一般企業では職種間の立場はもう少しフラットです。また、臨床医は患者の健康や命を守ることが最優先ですが、一般企業では利益をいかに出すかという視点が求められます。

これまでの経験にとらわれず、柔軟な考え方ができないと企業への転職は難しいかもしれません。

(3)能動的に仕事をする姿勢
臨床医の場合、来院する患者の診療がメインで、集患などのビジネス面に携わることはほとんどありません。しかし、一般企業の場合は、自ら仕事を探したり、顧客を見つけたりする場面もあります。

特に、成果主義の傾向が強い外資系企業や新しいビジネスを創出するベンチャー企業、課題解決型ビジネスであるコンサルティング会社といった勤務先では、積極性と主体性が求められるでしょう。

(4)外資系企業への転職にはビジネス英語が必須
製薬会社など外資系企業に転職する場合には、英語力が問われます。日常会話だけではなく、専門領域に関することを、英語圏の人と対等に会話できるレベルが必要でしょう。さらに、英文メールでのやりとりも発生する可能性が高いです。

英会話教室などでビジネス英語を修得するとともに、TOEIC等の資格試験で英語力を証明すると外資系への転職に有利です。

医師が企業への転職を成功させる方法とは?転職活動のコツを解説

医師が企業への転職を成功させる方法とは?転職活動のコツを解説
医師として転職するよりも一般企業に転職する場合、勝手が違うため難易度があがります。転職活動のコツをおさえて、希望のキャリアを手にしましょう。

(1)自己分析を徹底する
明確な理由やキャリアプランがないと、転職後にイメージとのギャップを感じてしまうかもしれません。自己分析は、転職活動の方針を決める大事なステップです。

なぜ臨床医ではなくその仕事なのか、自分の強み・弱みは何かなど、紙に書き出しながら考えてみましょう。自己分析を徹底的に行うことで、実は医師の仕事ではなく職場に不満がある、この業界であれば強みを活かせるなど、新たな発見が得られます。

(2)志望する企業や業界についてリサーチする
やみくもに転職するのではなく、企業や業界についてリサーチすることで、転職に成功する可能性が高まります。

選考をクリアするためには、企業や業界を理解して、採用担当者を納得させられる志望動機や自己PRを伝えなければいけません。また、業界の将来性や企業の内情を把握することで、転職後のギャップを軽減できます。

(3)転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録することで、求人の紹介だけではなく、履歴書などの書類添削やキャリアプランのアドバイス、業界や企業の情報提供など、さまざまなサポートを受けられます。

特に医療業界に特化した転職エージェントの場合、医師を募集する企業のニーズや求めるスキルに精通しているので的確な助言をもらえる可能性が高いでしょう。

まとめ

まとめ
医師の活躍の場は医療機関だけではなく、製薬会社や保険会社などの一般企業にもあります。一般企業へ転職する場合は、医師としての専門性の高さなどさまざまなスキルが求められるでしょう。

一般企業への転職を成功させる際には、自己分析や企業・業界のリサーチが不可欠です。医療業界に特化した転職サイトは、医師を募集している企業の求人も多数掲載されており、情報収集に役立ちますので上手に活用しましょう。