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医療機器サービスエンジニアってどんな仕事?転職活動のコツとは

医療機器を安定して使用するために欠かせない職業が、医療機器サービスエンジニアです。定期的なメンテナンスはもちろん、突発的なトラブル対応も行います。

景気に左右されず安定した医療機器業界で、エンジニアスキルを活かして働けるため、転職者からも人気の職業です。この記事では、医療機器エンジニアサービスの仕事内容や転職活動のコツなど、詳しくご紹介します。

医療機器サービスエンジニアは、メンテナンスと修理のスペシャリスト

医療機器サービスエンジニアは、メンテナンスと修理のスペシャリスト
医療機器サービスエンジニアは、取引先の医療機関などに行き、MRIやCT、人工呼吸器などの装置系の医療機器のメンテナンスや修理などを行う仕事です。

医療機器メーカーによっては「フィールドエンジニア」や「フィールドサービスエンジニア(FSE)と呼ばれる場合もあります。サービスエンジニアの転職先を探す際は、見落とさないように注意しましょう。

装置系の医療機器は、不具合があると、患者の命や健康に影響するので、定期的にメンテナンスが必要です。メンテナンスには、細かく定められたチェック項目に従い点検し、もし不調があれば修理します。

また、医療機器のトラブル発生時には、すぐに医療機関に行き修理します。さらに、場合によっては、医療機器の設置や導入を担当。検査機器などの場合、医療機関によって使用する機能などが異なるため、医師の要望に従って、システムや機能を設定するのも医療機器サービスエンジニアの役割です。

このように、医療機器サービスは医療従事者たちの仕事を陰で支え、たくさんの人たちの命や健康を守る大切な仕事です。

(2)医療機器サービスエンジニアの年収
医療機器サービスエンジニアの年収は勤務先や担当する医療機器によって異なりますが、約500万円が相場です。

求人サイト『doda』の調査によると、サービスエンジニア全体の平均年収は445万円です。医療機器サービスエンジニアは、サービスエンジニアのなかでも比較的年収が高いといえるでしょう。高年収の理由は、医療機器業界が安定している、専門性が高いといった理由が考えられます。

平均年収は500万円前後ですが、スキルや経験年数、転職先などによっては、さらに高収入となる場合もあるでしょう。

医療機器サービスエンジニアのやりがいや厳しさを徹底解説!

医療機器サービスエンジニアのやりがいや厳しさを徹底解説!
転職の際に必ず知っておきたいのが、仕事のやりがいや厳しさです。この2つを知ることで、自分に合った仕事なのか見極められます。後悔しない転職のために、ぜひ参考にしてください。

(1)仕事のやりがい
・現場の医療従事者から感謝してもらえる
特にトラブル時の修理対応は、医療現場にとっては緊急事態なので、無事に解決すると、非常に感謝してもらえます。

医療機器が正常に作動しないとできない検査や処置は多く、サービスエンジニアの力を必要としているからです。また、医療従事者のみならず、患者からお礼を言われる場合もあります。他のエンジニア職ではなかなか味わえない、喜びを感じられるはずです。

・機械を触る喜び
医療機器サービスエンジニアは、機器の保守・点検・修理を行う職種です。機械いじりが好きな人にとって、仕事そのものが楽しいはずです。特に医療機器サービスエンジニアは、一般の人が触る機会が少ない、医療機器に携わるため、よりやりがいを感じられるでしょう。

・スキルや知識を高める楽しさ
医療機器サービスエンジニアは、機械・ネットワーク・電気系統などエンジニアとしての知識や自社製品に関する知識、点検・修理スキルなどが求められます。

医療機器には最先端の医療が反映されているため、常に専門知識や技術のキャッチアップが必要です。新しいことを吸収し、アップデートしながら仕事をしたい方は、高いモチベーションを持って働けるでしょう。

(2)仕事の厳しさ
・緊急対応時は現場がピリピリしている
医療現場での医療機器の不調は、一分一秒を争う非常事態です。トラブル対応のために急いで向かっても、医療従事者らスタッフは気が立っていることが多く、当たりが強い場合が少なくありません。

特にスムーズに修理が進まない場合は、プレッシャーが大きく、ストレスも大きいでしょう。

・24時間対応が必要な場合もある
担当する医療機器や医療機関によっては、24時間対応しなければいけない可能性があります。例えば、担当機器がその医療機関に一台しかなく、診療に欠かせない場合、深夜や早朝問わず訪問し、修理する必要があるでしょう。24時間対応が必要になりやすい医療機器としては、滅菌機などがあります。

・故障を責められる
定期点検や修理をしっかり行い、サービスエンジニアに全く非がなくても、故障が発生すると責められてしまう場合があります。医療現場は基本的に忙しく、医療機器が直らないと、業務が進まないので、そのいら立ちがエンジニアに向かってしまう可能性もあるのです。
自分に原因がなくても謝らなければいけない場面が多々あるでしょう。

医療機器サービスエンジニアに必要なスキルって?資格は必要?

医療機器サービスエンジニアに必要なスキルって?資格は必要?
医療機器サービスエンジニアは専門性の高い職業ですが、どのようなスキルや資格が必要なのでしょうか?詳しく解説します。

(1)医療機器業界やサービスエンジニアの経験は必須ではない
医療機器業界のサービスエンジニアの経験があれば、即戦力として活躍できますが、経験がなくてもサービスエンジニアになることができます。

他の業界のサービスエンジニア経験を必須としている場合が多いですが、機械系・工学・電気などのバックグラウンドがあればOKという会社も少なくありません。未経験入社でも、入社後の研修などで知識やスキルを身につけて活躍できます。

(2)コミュニケーションスキルは必須
医療機器サービスエンジニアは、定期的に担当する医療機関を訪問するので、継続的な信頼関係を築く必要があります。さらに緊急対応時は、現場の医師や看護師が焦りを感じている場合が多いため、配慮が大切です。良好なコミュニケーションができれば、医療従事者の信頼を得やすく、スムーズに仕事が進むでしょう。

(3)英語スキル
医療機器サービスエンジニアとはいえ、担当する医療機器の全てを理解するのは難しいでしょう。わからないことがあればマニュアルを見て対応しますが、医療機器によっては英語のマニュアルしかない場合もあります。英語スキルがあれば、スムーズに対応可能です。そのため企業によっては、応募条件として英語スキルを挙げていることもあります。

(4)免許証は必須
医療機器サービスエンジニアの仕事をするにあたって、特別な資格はありません。ただし、医療機関に車で訪問する機会が多く、運転免許証は必須です。また、保守点検など医療機器のスペシャリストである「臨床工学士技士」の資格があると、転職や待遇面で有利です。

まとめ

まとめ
医療機器サービスエンジニアは、病院などの医療機関を訪問し、医療機器の点検や修理を行う仕事です。安定性の高い医療機器業界で働け、年収も高めで、やりがいも大きいため人気があります。

必ずしも転職にあたり、医療機器サービスエンジニアの経験や特別な資格は必要ありませんが、運転免許証は必須です。

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