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自分の能力を発揮できる場所で、努力を重ねることが大切
自分の能力を発揮できる場所で、努力を重ねることが大切

自分の能力を発揮できる場所で、努力を重ねることが大切

医療法⼈神甲会 隈病院 副院⻑⾚⽔ 尚史

医療法⼈神甲会 隈病院
副院⻑
⾚⽔ 尚史

京都大学医学部を卒業後、長年に渡り内分泌医療の研究・教育・診療に携わってきた赤水副院長。2020年4月より隈病院・副院長に就任し、甲状腺疾患の診療と研究を行っている。「自分に向いた分野で努力することが大切」という言葉通り、内分泌分野一筋に進んできた道のりは、若者がキャリアを考えるうえで、非常に参考となるだろう。


キャリアにおける成功体験について伺ったところ、「内分泌という自分に合うジャンルと出会えて、コツコツと努力をしてきたこと」という答えが返ってきた。キャリアの選択において、自分とマッチした分野を選ぶことは非常に重要だ。赤水副院長の若き日のエピソードからは、多くのことが学べる。

 

僕のキャリアの成功は、内分泌という自分に合ったジャンルを選んだことにあると思います。もちろん、人との出会いやいろいろな方からのサポートも大きく、節目節目で助けてもらいました。

もともと父が産婦人科で外科をしていて、外科医になろうと思っていました。テニスをやっていてスポーツも好きだったので、外科医というハードな仕事が身近だったんです。でも、学生実習をしたときに手術の見学ばかりで、個人的にはすごく退屈に感じてしまいました。

それと外科は技術だなと思ったんです。もちろん技術はすごく大切なんですけれども、それよりも人の身体全体を診る医学をやりたいと考えるようになって、内科を選びました。必ずしも特定の分野でなくても良かったんですが、人との縁と内分泌という分野に惹かれて、内分泌を選びました。

内分泌というのは、身体全体の恒常性といったものを扱っていて、臓器ごとといった縦割りではなく、免疫や神経と同様に横断的な領域なんです。

循環器にも興味があってやってみたのですが、実は聴診器って耳が良くないと難しいんだなと思いました。僕はあまり音に関する才能がないみたいで…。心臓の音の細かな違いを聞き取れない気がして、聴診器を究めるのは厳しいなと思いました。

このように、いろいろ自分の志向や得意不得意などを考えた結果、内分泌の道に進んで正解だったと思います。成功というかちゃんと結果を出そうと思えば、ある程度素質や能力のある分野でないと先に進めないのではないでしょうか。能力と努力どちらも必要なので、自分に向いた分野で努力すべきだと思います。

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